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掲載日: 2025年5月30日

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茎数確保に向け、今が勝負の時期!
浅水管理を徹底して分げつ促進!

米づくり技術情報No.7(PDF:958KB)

今後の気象

5月30日発表の2週間予報によると、5月31日、6月1日は最高気温が低く、2日以降は平年並みの気温で推移する見込みです。

生育概況

5月30日現在の生育は、平坦部「はえぬき」で、草丈は平年より短く、茎数はやや少なく、葉数は平年並みですがやや少ない傾向です。

当面の技術対策

6月上旬は初期生育量を確保するための大変重要な時期です!浅水管理を行って、分げつを促進しましょう。高品質で美味しい米を生産するため、以下のポイントに留意し、品種特性に応じたきめ細かな栽培管理を行いましょう。

(1)浅水管理で分げつ促進 ~深水厳禁!~

◎浅水管理では、晴れた日には気温以上に水温が高まり、深水管理と比べて水温の日較差が大きくなり、分げつが促進される条件になります。
◎茎数確保には、2~3cmの浅水管理が必須です!!
◎降雨後に深水になったままの圃場はNG!速やかに水位を調整しましょう。

(2)土壌の異常還元(ワキ)は早めの警戒・対策が必要

5月29日発表の1か月予報によると、6月7~27日の気温は高い予報です。また、今年は4月の降雨日が多く圃場が乾燥しなかったため、特に還元しやすい条件となっています。土壌の異常還元(ワキ:ほ場に足を踏み入れると気泡が多く発生する)が見られた場合は、速やかに水交換を行います。ワキの程度が強い場合は、田干しや夜間落水を行い、根圏環境の改善を図って、初期生育量を確保しましょう。

(3)雑草防除 ~残草対策は遅れずに~  

昨年の秋はノビエが残った圃場が多く見られました。除草剤の処理後も本田内をよく観察し、残草が見られる場合は、雑草の種類や葉数に応じた剤を選択し、登録内容を確認したうえで処理します。水田内に残草したイヌホタルイやノビエは斑点米カメムシ類の産卵場所にもなるので、除草対策を徹底しましょう。

(4)病害虫防除 ~カメムシ類の生息密度低減、取り置き苗の処分~ 

5月28日発表の発生予察情報によると、斑点米カメムシ類の発生は平年と比べて「やや多い」予報です。今後、気温が高まるにつれて斑点米カメムシ類の活動が活発になり、さらに増殖すると見込まれます。日頃から畦畔や農道等の除草を徹底し、斑点米カメムシ類の生息密度の低減に努めましょう。
また、水田に放置された取り置き苗は、葉いもちの伝染源になります。取り置き苗は直ちに処分しましょう。

つや姫の生育と技術対策

「つや姫」は、適期内に田植えが行われました。現在の生育は、草丈は平年より短く、茎数、葉数は平年並みとなっています。
 ほ場の状況をこまめに確認し、浅水管理で分げつを促進して、初期生育量をしっかりと確保しましょう。
 

STOP! 農作業事故
春季農作業事故防止運動強化期間(4/1~6/10)

お問い合わせ

県産米戦略推進課  

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