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農業一口メモ

2026年11月6日 うるいの促成栽培

うるいは、味や香りにクセが少なく、シャキシャキとした食感の山菜で、様々な料理に利用できます。ハウスを使った促成栽培では、2月から収穫が本格化します。今回はうるいの促成栽培について、圃場で養成した株の掘り上げ、促成床の作成手順、促成方法について紹介します。
株の掘り上げは、葉が黄変した頃に行います。掘り上げた株を集め、金網などで囲って野ねずみの食害を防止し、直射日光等で株が乾燥しないように、遮光資材等で被覆して保管します。
次に、促成床の準備です。ハウスを整地し、幅120㎝、深さ10㎝程度に掘り下げ、周囲にコンパネなどで高さ約45㎝の枠を設置します。次に、底面に1坪当たり約200ワットの電熱線を配置して、サーモスタットに接続します。
最後に促成方法です。芽の伸長には、促成を始める前に8℃以下の温度に900時間以上の遭遇が必要であり、県内では概ね1月上旬頃から促成を始められます。促成床に株を並べて十分に灌水し、温度センサーを株元に差し込みます。軟白資材にはもみ殻を用い、20㎝の厚さになるように投入します。促成温度は芽が動くまでは20℃、芽の伸長期は18℃、収穫直前は15℃とします。生育ステージに合わせた温度管理を徹底し、良品生産に努めましょう。

2026年11月5日 ぶどうの剪定

ぶどうの剪定は、樹の勢いや種枝の充実程度、枝の混み具合をよく観察してから始めます。隣同士の樹の枝が重なってきたら、樹の優先順位を決めて、永久樹の生育を妨げる樹は、縮伐や間伐を行いましょう。
 「デラウェア」などの種なし長梢栽培では、やや強めの枝に品質の良い果実がなるため、枝の間引きや切り返しを組み合わせながら樹勢を保ち、充実が良い種枝を揃えるように剪定します。種枝は芽を5つから7つ残して切るのが目安ですが、残す芽数は枝の強さによって加減し、強い枝は芽数を多く残します。樹勢が弱く、種枝の充実が悪い場合は、切り返し主体の剪定を行い、種枝の芽数を少なめにします。その分、残す枝数を多めにして、全体の芽数を確保しましょう。
「シャインマスカット」などの短梢栽培では、二芽剪定を基本にし、充実が良い母枝を芽座当たり1本から2本残します。樹が古くなると母枝が主枝から離れやすくなるため、できるだけ基部の枝に切り戻すようにしましょう。ただし、冬期の凍害が心配される場合は、秋に芽を3つから4つ程度残して剪定し、3月中旬頃に芽を2つに切り戻すようにしましょう。

2026年11月4日 農林大学校の令和九年度入校生の一般選抜試験

山形農林大学校では、令和9年度入校生を募集します。募集する学科は、稲作、果樹、野菜花き、畜産、農産加工、林業の6つの経営学科です。
選抜は、筆記試験及び口述試験の内容を総合的に判定して行います。
一般選抜の試験日は、12月2日水曜日、出願期間は11月17日火曜日から11月24日火曜日までです。郵送の場合は当日消印有効です。また、農林大学校に直接お持ちいただく場合は、平日の午前8時30分から午後5時15分までにお越しください。
農林大学校は、農林業のスペシャリストを養成する2年制専修学校です。創設70年以上の歴史を持つ学校で、これまでに3,800人以上の卒業生を送り出してきました。ぜひ、志を同じくする仲間と共に実践力を高め、卒業後には仲間と力を合わせて、山形県の農林業を未来に繋げていきましょう。入試に関する情報は、農林大学校ホームページの入試情報をご覧ください。ご不明な点は、農林大学校教務学生担当、電話0233-22-1528にお問い合わせください。

2026年11月3日 年末出荷に向けた「啓翁桜」切り枝の低温処理

「啓翁桜」は、年末から正月にかけて高い需要があります。この時期に「啓翁桜」を咲かせるためには、11月末頃までに、花芽が気温8℃以下で500時間遭遇したことを確認してから休眠打破処理をする必要があります。しかし、気象庁の季節予報によると、今年の11月は、気温が高くなる予想のため、平地では低温不足の懸念があります。そこで、切り枝を大型冷蔵庫に入れたり、山あげをするなど、低温処理の実施を検討しましょう。
冷蔵庫で低温処理をする際に大事な点は、切り枝を乾燥させないことです。圃場では長めに枝を収穫し、冷蔵中は、切り枝を水が入ったバケツに入れた上で、風が直接当たらないようにします。特に、落葉前の切り枝は乾燥しやすいため注意が必要です。果実を保管していた冷蔵庫を利用する場合は、エチレンが残っている可能性があるため、事前に扉を開放し、大型扇風機等で風を送り、空気を入れ替えましょう。
山上げによる低温処理の場合でも、切り枝を乾燥させないことが大事です。冷蔵庫利用の注意点に加え、直射日光が当たらない建物の北側等に置くようにします。
現在、低温遭遇時間がゼロの地域でも、11月9日から連続して8℃以下で処理すると、今月末までに500時間に達します。気候変動に対応した取り組みを行って、需要の高い年末出荷をしましょう。

2026年11月2日 切り花ストックの温度管理

本県産の切り花ストックは、出荷量と品質の両面で、高い市場評価を得ています。今日は、ストック栽培でのハウス温度管理について紹介します。
間伸びせずに花穂がつまった高品質なストックを生産するために、ハウスの保温は、最低気温が5℃を下回る頃から始めましょう。内張カーテン等を用いた本格的な保温や加温は、最低気温が氷点下となる頃から開始して、温度設定は、3~5℃を基準にします。今年は、灯油等の価格が高いことから、省エネのために、施設の気密性を高めるよう、施設の隙間を確認して修復しましょう。
これからの時期は、ハウスサイドの開閉による温度と湿度の管理が重要です。高温で管理すると花穂が間伸びするため、日中は20℃以上にならないようにハウスサイドを開けて十分に換気を行います。また、朝方のハウス内の急激な温度上昇は花穂の間伸びを助長するため、ハウスの換気は早めの時間帯から行うようにします。また、ハウスを閉め切ると施設内の湿度が高まり、灰色かび病などの病害が発生しやすくなります。日中に気温が低くても、定期的に換気して湿度を低下させましょう。