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農業一口メモ

2025年8月11日 切り花ダリアの電照

県産の切り花ダリアは、秋に出荷最盛期を迎え、露地栽培では霜が降りるまで収穫が続きます。 
ダリアは、1日のうち、明るい時間が14時間以上ないと花芽が正常に分化・発達せず花弁数が少なくなる、露心花と呼ばれる商品価値の低い花が増えてしまいます。対策として、蛍光灯やLED電球などで電照を行います。この電照は、冬期間も出荷継続する施設栽培では、必須の設備です。露地栽培でも、収穫期後半の露心による品質や収量の低下を抑えられます。
まず、電照の設定について説明します。電照は遅くともお盆明けまでには開始し、収穫終了まで続けます。点灯時間は、朝は4時半頃から明るくなるまで、夕方は暗くなる前から18時半までです。露心しやすい品種では、朝夕ともに30分程度点灯時間を延長します。
次に、電照の設備についてです。電源と24時間タイマーが必要です。光源には20ワットの電球型白色蛍光灯等を用います。LED電球は、商品により効果の有無があるので、導入前に確認する必要があります。ソケットは防水タイプを使います。
設置方法は、間隔を約270cm、地面からの高さを約180cmに設置します。圃場の明るさは、新聞が読める位が最低限必要です。

2025年8月8日 果樹園におけるハダニの防除対策

果樹園では、真夏の暑さが続くこの時期になると、ハダニが急激に増加します。発生が多くなると、さくらんぼでは早期に落葉してしまい、樹勢の低下や翌年の花芽の充実不良につながるため、注意が必要です。
ハダニの防除対策のポイントは、早期発見と早期防除です。ハダニが発生しやすい幹周りの徒長枝や混み合った枝の葉の裏側をよく観察し、1枚の葉に3頭以上のハダニを確認したら、薬剤防除を実施します。
ハダニを簡単に確認するためには、黒い紙や画面を消した状態のスマートフォンを、調べたい葉の下に置き、葉を叩く方法があります。ルーペ等で見ると、黒い背景にハダニが落ちて動くため、簡単に見つけることができます。
ハダニは、果樹の葉だけでなく、園地内の雑草にも寄生しており、草刈り後は雑草から樹に移動します。そのため、薬剤防除は、草刈りを行った3日後頃に行うと効果的です。
また、薬剤による防除効果を高めるため、薬液が付着しにくい主幹部付近や樹上部などは、動力噴霧器を用いた手散布で丁寧に防除します。
ハダニは、夏のこの時期の発生を抑えることが重要です。樹体の健全な生育に向け、しっかりと防除対策を行いましょう。

2025年8月7日 東北農林専門職大学オープンキャンパスのお知らせ

東北農林専門職大学は、優れた技術力と経営力、国際競争力を身につけ、農業・森林業のリーダーとなる人材を育成する、山形県立の専門職大学です。学部は農林業経営学部があり、その中に農業経営学科と森林業経営学科の二つの学科があります。
東北農林専門職大学では、8月30日土曜日に今年3回目のオープンキャンパスを開催します。当日は、大学の教育内容の説明や校舎・施設など学修環境の紹介、個別相談、実習体験、模擬講義を行います。実習体験は五つのコースを用意しており、米やくだものの品質・食味調査、キクの挿し芽体験、牛の健康観察、チェーンソーを使った木製ストラップの製作から選べます。7月に行ったオープンキャンパスでは、県内外から多数の高校生が参加し、大変好評でした。参加ご希望の方は、東北農林専門職大学のホームページからお申込みください。高校生はもちろん、保護者の皆様、先生方など、多くの方のお越しをお待ちしています。

2025年8月6日 やまがたフルーツEXPOを開催します

山形県では、「やまがたフルーツ150周年」を県全体で盛り上げるため、「いちずに、かじつ。」をキャッチコピーに、県産フルーツのプロモーションを強化しています。
8月9日・土曜日、10日・日曜日には、山形市の山形ビッグウイングを会場に「やまがたフルーツEXPO」を開催します。今日は、生産者の皆さんが楽しんでいただける企画を紹介します。
まず、公開シンポジウムでは、これからのさくらんぼ栽培のヒントとなる世界のさくらんぼ栽培の動向や、未来の果樹栽培に向けた省力化技術研究の最前線について講演を予定しています。また、「未来の果樹園展」では、大学や企業などが研究・開発している、果樹の栽培・収穫・選果・運搬などに関するスマート農業機械を展示します。これらの企画を通して、これからの果樹栽培について考えるきっかけにしていただきたいと思います。
その他にも、「見て」「食べて」「学んで」「楽しむ」様々な企画を準備しておりますので、詳しくは「フルーツ150」で検索し、やまがたフルーツ150周年の記念ポータルサイトをご覧ください。

2025年8月5日 やまがたフルーツEXPOを開催します

今年は、本県にさくらんぼや西洋なしなどの苗木が導入されてから150周年の節目の年、「やまがたフルーツ150周年」です。この記念すべき年を県全体で盛り上げるため、県では、「いちずに、かじつ。」をキャッチコピーに、県産フルーツのプロモーションを強化しています。
8月9日・土曜日、10日・日曜日には、山形市の山形ビッグウイングを会場に「やまがたフルーツEXPO」を開催します。果樹栽培に関わるスマート農業機械の展示や未来の果樹栽培についての公開シンポジウム、フルーツを使ったサイエンスショーや料理教室など、様々な企画を予定しています。また、旬のフルーツや、加工品・関連商品の販売及び飲食ができるスペースがありますので、体験や見学をしながら一日中お楽しみいただけます。
 その他にも多くの企画があります。詳しくは、「フルーツ150」で検索して、やまがたフルーツ150周年の記念ポータルサイトをご覧ください。