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野菜の多くは、大雨などで土壌水分が過剰になると、根の呼吸が抑えられて、養水分の吸収が悪くなり、生育が抑制されてしまいます。特に梅雨の時は長雨になりやすく、近年は気候変動による、何十年に一度というような大雨が増えています。こうした大雨による湿害を防ぐためには、圃場条件に合わせた事前の対策が重要となります。
露地栽培では、圃場の周囲やうね間に排水溝を掘り、降った雨が圃場の外に速やかに排水されるようにしておきます。また、土地が周囲より低く、水がたまりやすい圃場や、地下水位が高い圃場では、できるだけ高いうねを作って植えるなどの工夫が必要です。
一方、施設栽培では、施設内に水が多量に入ってくると、植えてある作物に大きな被害が発生します。被害を未然に防ぐため、施設周囲に深く広い溝を掘り、排水路を確保して雨水が施設内に入らないようにします。また、排水路にはビニールや畦シート等を敷き、施設内への雨水の浸透を防止します。万が一の浸水に備え、排水ポンプを用意しておくなどし、事前の排水対策を万全にしておきましょう。
稲の生育が旺盛になり、水田の緑が濃くなる時期になりました。初期生育量をしっかり確保した田んぼでは、間もなく「中干し」を行う時期になります。
「中干し」は、穂になる有効な茎数を確保した頃に行います。「中干し」と併せて、田んぼに溝を掘る「作溝」を行うことで、「中干し」の効果を高め、今後の水管理を効率的に行うことができます。
「中干し」は、田んぼから水を落とし、田面に小さなヒビが入る程度まで乾かします。土の中に酸素が入り、根の生長が促進され、その結果、秋の登熟が良好になります。また、収量が安定し、品質や食味も向上する重要な技術です。さらには、窒素の過剰な吸収を抑制し、穂をつけない無効分げつや、小さな穂にしかならないじゃくしょうほ弱小穂の発生を減らし、倒伏につながる下位節間の伸長も抑えます。田んぼの土が締まり硬くなるため、秋にコンバインでの収穫作業がしやすくなる効果もあります。
「中干し」と「作溝」は、稲作にとって大切な要素がたくさん詰まった技術です。おいしいコメを安定してつくるため、適期にしっかり行いましょう。
現在、さくらんぼは、主力品種「佐藤錦」や、大玉新品種「やまがた紅王」の収穫最盛期を迎えています。
今年は、果実の着色に適した気温であったことに加え、日照も十分に確保されたことから、順調に着色が進んでいます。
一方で、今年は、樹や枝による着色のバラつきが大きい状況です。収穫は、例年通りに進めるのではなく、園地の樹をよく確認し、熟期に達した樹や部位から優先して進め、もぎ遅れがでないようにしましょう。
また、「やまがた紅王」の果実は、熟度が進むと果皮が黒っぽく着色し、ツヤがなくなってきます。過度に着色した果実は、規格外となります。熟度が進みやすい樹上部や枝先、二年枝基部の果実は「すぐりもぎ」を行い、ロスがでないようにしましょう。
早朝からの収穫作業が続き、疲れが溜まってくる時期となります。体調管理や熱中症に十分留意しながら、引き続き選果を徹底し、美味しい山形のさくらんぼを消費者の皆さんに届けましょう。
飼料用トウモロコシは、ホールクロップサイレージとしての利用だけでなく、濃厚飼料用として子実のみの利用も行われており、乾物収量と栄養価が高い、優れた飼料作物です。
一方で、土壌中の水分が高いと湿害を受けやすいため、栽培には排水性の良い圃場が適しています。降水量が多くなるこれからの時期は、排水対策を万全にして、生育不良を防ぎましょう。
具体的には、圃場の排水性を高めるために「明きょ」と呼ばれる排水溝を掘ることが有効です。これにより、隣接する水田などからの水の侵入を防止するとともに、降雨後は、圃場表面に停滞した雨水の速やかな排水が期待されます。
なお、湿害によって生育が停滞した場合は、速やかに排水した後に、できるだけ早く10aあたり5kg程度の窒素を追肥すると生育の回復に効果があります。
収量を確保して飼料コストの低減に努め、畜産経営の安定化を図りましょう。
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