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農業一口メモ

2022年8月19日 さくらんぼの縮伐・間伐について

気象変動の影響を最小限にとどめ、毎年、高品質なさくらんぼを安定して生産するためには、充実した花芽と光合成能力の高い葉を作る事が大切です。
隣の樹との間隔が十分確保できず、樹冠下に光が届かない場合は、縮伐・間伐を検討します。特に、樹勢が強い樹では、枝や葉の混み具合が判断しやすい夏季剪定で改善していきましょう。
手順としては、まず、最後まで大事に残す「永久樹」と「間伐予定樹」を決めます。「永久樹」は、「品質が良く収量の多い樹」を選びますが、栽植位置や受粉樹も考慮して決めましょう。結実を安定させるため、受粉樹はできるだけ残すようにします。夏季剪定は、ノコギリを用いた大枝の間引きを中心に実施します。
なお、品種更新等のため、成木の樹冠下に苗木を定植している場合は、周辺の成木を縮伐・間伐し、苗木の日当たりを改善しましょう。

2022年8月18日 夏秋野菜の草勢回復管理

例年、九月に入ってからも日中は気温の高い日が続きますが、夜温は徐々に低下していきます。夏秋きゅうりやトマト等の果菜類では、夏越しで消耗した草勢を回復させ、秋の収穫に繋げる重要な時期となります。
夏秋きゅうりでは、中段付近から発生している勢いの強い孫づる等を新しい主枝にして、つる先を上に向けてネットに誘引する主枝更新を行います。更新した主枝の生長を促すため、光を遮っている古い葉を少しずつ取って、十分に光が当たるようにします。また、曲がりや取り遅れの実は早めに取り除きます。
夏秋トマトでは、八月下旬に摘心し、収穫した果房の1~2枚上までの摘葉とつる下げを行います。九月に入ると、日射量が減少してくるので、草勢を見ながら花房あたりの着果数を3~4個と少なめにして、果実の小玉化を防止します。また、九月中旬頃からは裂果が発生しやすくなるため、徐々にかん水量を減らすことも、重要な管理ポイントになります。

2022年8月17日 農産加工現場の衛生管理について

10月頃までは、細菌が増えやすい気温が続くため、食中毒が発生しやすい時期になります。特に浅漬けや、包装後加熱処理しない惣菜などは注意が必要です。農産加工事業者の方は、食中毒防止の三原則、「つけない」「増やさない」「やっつける」を徹底しましょう。
はじめに、食品に細菌を「つけない」よう、正しく手を洗い、加工原料をしっかり洗います。まな板や包丁などの調理器具は中性洗剤で洗い、アルコールや次亜塩素酸ナトリウム等で殺菌し、清潔に保ちましょう。次に、細菌を「増やさない」ためには、温度管理が重要です。細菌は、10℃~60℃で増え、特に30℃~40℃で増殖スピードが速くなります。食品を加熱したら速やかに冷却し、10℃以下で保存するようにしましょう。最後に、加熱殺菌で細菌を「やっつけ」ます。包装後加熱処理しない加工品の場合は、原料を洗う段階で、薬剤などを使用して殺菌します。また、包装時に細菌がつかないよう気を配るとともに、輸送時の温度管理にも留意しましょう。
食品衛生法の改正によりHACCPに沿った衛生管理が義務化されたことから、これらの衛生管理については、点検項目を決めて記録をとり、定期的に確認し、必要に応じて見直しましょう。食中毒防止三原則で食品衛生に留意し、安全・安心な食品を消費者にお届けしましょう。

2022年8月16日 県産種雄牛「幸紀陸」号について

県では、総称山形牛のブランド力向上と県内肉用牛経営の安定化を図るため、遺伝的に能力が高く、優秀な種雄牛を造成しています。このたび、県産種雄牛として、「幸紀陸」号がデビューし、人工授精用の凍結精液を供給することになりました。
今日紹介する「幸紀陸」号は、父が全国的に著名な「幸紀雄」号、母が「脂肪交雑」の育種価と呼ばれる遺伝的能力において県内トップクラスの「しげりく」号を計画的に交配して誕生した、気高系の県産種雄牛です。
「幸紀陸」号の特長は、霜降り度合いを示す脂肪交雑が10.1と歴代県産種雄牛の中で最も優れ、また、上物率と呼ばれる肉質等級四等級以上の割合が95%と歴代二位となるなど、非常に優れた成績である点です。
肉質、肉量ともに改良されることが期待されます。生産者の皆様は、交配する繁殖雌牛の血統や体型に合わせて御利用ください。
なお、「幸紀陸」号の凍結精液の購入については、山形県家畜改良協会へお問い合わせください。

2022年8月15日 大豆の病害虫防除

大豆は、開花が終わり莢の中の子実が肥大する時期を迎えています。八月下旬から九月上旬は、大豆の病害虫の中でも大きな被害を及ぼす紫斑病とマメシンクイガの防除適期にあたります。
 紫斑病に感染すると、大豆の表面が紫色に変色した紫斑粒が発生します。紫斑病は、開花期から40日間ぐらいが感染期で、気温が25℃以上で多湿になると感染しやすくなります。防除適期は開花後25日から35日の間です。薬剤散布は、薬液が莢まで十分付着するよう丁寧に行います。
 マメシンクイガは、卵からふ化した幼虫が莢の中に入り、子実を食害する害虫です。大豆を連作している圃場ではマメシンクイガの生息密度が高まりやすく、被害が大きくなります。できるだけ連作を避けることが大切で、昨年、マメシンクイガの被害があった圃場では今年も注意が必要です。薬剤防除の基本は、二回の適期防除で、一回目を8月25日頃に行い、その10日後に二回目を行います。
 紫斑病の防除適期とマメシンクイガの一回目の防除適期が重なるので、8月25日頃に同時防除を行いましょう。
 この二つの病害虫は、収量だけでなく品質にも大きく影響するので、適切な防除を心がけ、被害を防いで高品質な大豆を生産しましょう。