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農業一口メモ

2026年8月17日 長距離飛来性害虫の対策

近年、県内でも発生が増加しているオオタバコガ、ハスモンヨトウ、シロイチモジヨトウは、台風や低気圧の通過に伴い、西南暖地から長距離を移動し、県内で急激に増加することがあるため、注意が必要な害虫です。この3種は、野菜や花きなどの多くの作物に卵を産みつけ、ふ化した幼虫が食害します。被害を防ぐには、台風や低気圧の通過後、次の対策を実施します。
一つ目は、圃場をよく観察し、卵や幼虫を見つけたら取り除くことです。オオタバコガの幼虫は果実、花蕾、新芽などの中に潜んでいることがあるため、穴があいている果実などは丸ごと取り除きます。また、ハスモンヨトウとシロイチモジヨトウは、卵をまとめて産むため、卵塊のある葉などは取り除いてください。
二つ目は、薬剤散布です。幼虫は成長し大きくなるにつれて防除効果が低下するため、小さいうちに、ていねいに薬剤を散布してください。
 薬剤の効きにくい成虫が移動してくることもあるため、薬剤散布後は、あらためて観察しましょう。散布4~5日後に、小さい幼虫が生きたまま多く見られる場合には、三つ目の対策として系統が異なる薬剤を散布し、被害を抑えましょう。

2026年8月14日 啓翁桜の施肥と防除

今回は、作業適期を迎える、啓翁桜の施肥と防除について紹介します。
啓翁桜は早期に落葉した枝を、11月に切り枝促成すると、開花が不揃いになったり、開花率が低くなったりして、品質低下や、商品率低下につながります。そのため、早期に落葉させない管理が大切です。
啓翁桜では、花芽が多く着くように、環状剥皮を行うことが多いですが、環状剥皮した枝は、葉が9月頃から黄化して、落葉が早まる傾向があります。そこで、早期の落葉を防ぐために、8月下旬までにリン硝安カリなどの、速効性肥料を施用します。施肥量は、10アール当たり窒素成分量で3~5kgです。
また、アメリカシロヒトリやマイマイガ、イラガといったケムシ類の防除も重要です。ケムシ類の食害により葉が少なくなると樹勢が衰えます。園地を注意深く観察し、発生がみられたら幼虫の捕殺や薬剤防除を速やかに行いましょう。なお、薬剤防除の際は、農薬の使用基準を遵守するとともに、周辺作物に飛散しないように十分注意しましょう。

2026年8月13日 稲発酵粗飼料の収穫作業

稲発酵粗飼料は、稲の穂と茎葉をまるごと収穫・密封し、乳酸発酵させた飼料です。牛の嗜好性も良いことから、重要な自給飼料の一つとなっています。
稲発酵粗飼料の原料となる稲の収穫は、出穂から概ね30日後の黄熟期を基本とします。この時期の稲は、栄養成分が最も高く、また水分が65%程度となることから、良好な発酵に適した条件となっています。まもなく収穫適期を迎えますので、次の点に注意して収穫準備を進めましょう。
まず、収穫前は、収穫機械の点検を行うとともに、土や砂の混入による発酵品質の低下を防ぐため、収穫予定の約2週間前から落水し、ほ場を十分乾かしましょう。
次に、雨天時や降雨直後は、稲の水分が高くなり、発酵品質の低下につながることから、収穫を避けましょう。
更に、収穫後の良質な発酵を促すため、ロールを高密度に梱包し、梱包後はラップフィルムで6層巻きを基本として、できるだけ速やかに密封作業を行いましょう。
なお、ラップフィルムの破損やゆるみは、カビの発生など品質低下につながりますので、輸送時の取扱いには十分注意しましょう。

2026年8月12日 大豆の病害虫防除

大豆は、莢の中の子実が肥大する時期を迎えています。8月下旬~9月上旬は、大豆の病害虫の中でも大きな被害を及ぼす紫斑病とマメシンクイガの防除時期にあたります。
紫斑病に感染すると、大豆の表面が紫色に変色した紫斑粒が発生します。紫斑病は、開花期~40日間ぐらいが感染期で、気温が25℃以上で多湿になると感染しやすくなります。防除適期は開花後25日~35日の間です。薬剤散布は、薬液が莢まで十分付着するよう丁寧に行います。
マメシンクイガは、卵からふ化した幼虫が莢の中に入り、子実を食害する害虫です。大豆を連作している圃場ではマメシンクイガの生息密度が高まりやすく、被害が大きくなります。できるだけ連作を避けることが大切ですが、昨年、マメシンクイガの被害があった圃場で今年も大豆を作付けしている場合は特に注意が必要です。薬剤防除の基本は、2回の適期防除で、1回目を8月25日頃に行い、その10日後に2回目を行います。 1回目の防除適期は紫斑病の防除適期と重なるので、8月25日頃に同時防除を行いましょう。
この二つの病害虫は、収量だけでなく品質にも大きく影響するので、適切な防除に努め、高品質な大豆を生産しましょう。

2026年8月11日 ストックの初期管理

ストックの発芽や生育の適温は、20℃前後です。移植栽培では、定植の1週間前には、屋根に遮光率が50%程度の遮光資材を被覆して、予め気温や地温を下げておきましょう。
ストックの主な害虫はコナガです。近年は、ハイマダラノメイガも増えています。ともに、幼虫が葉を食害します。ハウスへ成虫が侵入するのを防ぐため、栽培前に、ハウスサイドや褄面の開口部に、目合い1mm程度の寒冷紗を張りましょう。
次に、播種から生育初期までの管理についてです。移植栽培の場合は、苗の適期定植が重要です。播種から概ね3週間後、本葉が3~4枚展開した頃が定植適期です。直播き栽培の場合は、発芽や初期生育を揃えることが重要です。土畑では、播種から4週間程度、土壌水分が均一になるように噴霧散水チューブを用いて、1日2回を目安に灌水しましょう。
遮光資材を外す時期は、移植栽培では定植7日目、直播き栽培では八重鑑別終了後を目安にします。環境が急激に変化しないよう日中を避けて夕方に外しましょう。