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1月上旬から2月上旬までは、降雪量が多く、果樹の枝折れや棚の倒壊などの被害が発生しやすい時期です。降雪が続く場合は、こまめに園地を見回り、雪を落として、枝折れや施設の破損などを防ぎましょう。
一度降り積もった雪をそのままにしておくと、枝や棚に雪が凍り付き、落ちにくくなります。このため、降雪が続いた時や、まとまった雪が降った時は、できるだけ早めに枝や棚、パイプなどに積もった雪を落とします。なお、雪を落とした後は、枝から支柱が外れていることがあるため、次の降雪に備えて、支柱のかけ直しや、枝と支柱の結束を行います。パイプを2本クロスして枝を支えると、より効果が上がります。
また、雪が解ける際には、埋もれた枝が下に引っ張られて裂けることが多いため、雪からの枝の抜き上げや掘り出しを行います。掘り出すことができない場合は、枝の周囲に溝を掘るか、スコップで枝の上や周りの雪に切れ目を入れ、枝が引っ張られる力を弱めます。
雪対策をしっかり行い、樹や施設を護って、今年の生産に繋げましょう。
例年1月は、積雪による農業用ハウスの倒壊の発生が多い時期です。気象予報や実際の降雪量に注意して、被害を未然に防ぎましょう。
農業用ハウスでは、ハウスサイドに屋根から滑り落ちた雪が積み上がり、ハウスの肩まで達すると、その重みで倒壊しやすくなります。そのため、ハウスサイドの除雪はこまめに行い、屋根の雪が落ちるスペースを十分に確保しておきましょう。除雪の際は、複数人で作業するなど、安全に気を配りながら行ってください。
また、屋根に積もった雪は、積もったままにせず、なるべく早く滑り落ちるようにします。暖房機があるハウスでは内張の天カーテンを開放して5℃以上を目安に暖房して、雪を融かして滑り落とします。暖房機を設置していないハウスではストーブなどの補助暖房機を持ち込み、ハウス内の気温を上げましょう。屋根の雪を放置しておくと、被覆資材が雪の重みによりたるんでしまい、雪が滑り落ちにくくなります。特に「農ビ」は、たるみやすい資材ですので、屋根に積もった雪を早めに落とすよう心がけましょう。
新年あけましておめでとうございます。
令和8年、午年最初の「農業一口メモ」です。
今年は「丙午」の年。勢いが強く、前向きなエネルギーに満ちた年といわれています。これまで努力してきたことが形となり、新しい挑戦へ踏み出す力が湧いてくる1年です。大切なのは、流れに乗りながらも冷静に計画を立て、地に足をつけて進むことです。
昨年までに積み重ねてきた経験や工夫をもとに、着実に行動することが、次の飛躍につながります。焦らず一歩ずつ、確かな歩みを重ねていきましょう。
新しい年の始まりは、農業経営の目標を立て、計画を見直す良い機会です。作付面積や品目を決めたら、栽培方法や作業工程、販売先や価格を整理し、年間の収支や資金計画を立ててみましょう。燃料費や資材費の高止まりが続く中では、経費の見直しや省力化も重要です。気候変動の影響も大きくなっているため、高温耐性のある品種の導入や、ハウスや設備の改善も検討しておきましょう。
また、地域や仲間との連携も大切です。作業の協力や情報交換を通じて、新しい技術や販路の情報を共有すれば、経営の安定と発展につながります。補助事業や支援制度も上手に活用しながら、無理のない経営を心がけましょう。
農業は自然と共に歩む営みです。環境の変化にも柔軟に対応しながら、健康に留意し、笑顔で1年を過ごしていきましょう。
今年も残りわずかとなりました。来年の安定した農業経営に向けて、今年の生産状況や収益、労働力の確保などについて課題を整理し、次の一手を考える時期です。
今年も、春先の低温や夏場の高温・少雨など、気象の変動が大きな1年となりました。病害虫の発生傾向や防除の効果、栽培管理の見直しなどを通じて、気象変動への対応力を高めることが求められています。これまでの経験を踏まえ、地域の気候特性に合わせた対策や省力化技術の活用を検討しましょう。
また、資材価格や燃料費の高止まりが続く中で、生産コストの削減や付加価値の高い販売方法の工夫が重要です。直販や加工、観光との連携など、地域資源を活かした多角的な経営の取り組みも視野に入れてみましょう。万一の災害や価格変動に備え、収入保険や農業共済への加入も引き続き検討してください。
労働力確保については、作業ピークを再確認し、年間を通した計画的な営農体制を整えましょう。人手を確保するために、作業の見える化や1日農業バイトアプリ「デイワーク」を活用したマッチングなど、新たな取組が進んでいます。効率的で持続可能な経営につなげていくことが大切です。
皆さんの努力が実を結び、2026年が豊かで希望に満ちた1年となりますよう心よりお祈り申し上げます。
今年も、気象の変動が大きく、病害虫の防除が難しい年となりました。冬のこの時期は、来年の防除計画を考える良い機会です。来年の防除をより効果的に実施するため、今年の病害虫の発生状況を振り返ってみましょう。
水稲では、6月からの高温で斑点米カメムシ類の発生が多くなり、注意報が2回発表されました。追加の防除や除草対策等が必要な場合に、地域で一斉に、遅れずに対応できるような体制を日頃から整えておきましょう。
また、県内の果樹産地では、今年もおうとうの褐色せん孔病の発生が目立つ園地がありました。今年発生が見られたところでは、収穫後の防除を含め、薬剤の散布間隔が開きすぎていなかったか、散布薬量は十分であったか、降雨前に予防的な薬剤散布ができていたか確認しましょう。さらに、枝葉が混み過ぎていたり防除機械が通れない場所があったりして薬剤の散布ムラがなかったか点検して対策を検討しましょう。
このほか、みなさんが栽培した農作物では、病害虫発生に対する防除対応、被害状況はいかがだったでしょうか。今年の状況をしっかりと振り返り、来年の防除計画の作成に生かしましょう。