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農業一口メモ

2025年11月5日 うるいの促成栽培

うるいは、味や香りにクセが少なく、シャキシャキとした食感の山菜で、様々な料理に利用できます。ハウスを使った促成栽培では、2月から収穫が本格化します。今回はうるいの促成栽培について、圃場で養成した株の掘り上げ、促成床の作成手順、促成方法について紹介します。
株の掘り上げは、葉が黄変した頃に行います。掘り上げた株を集め、金網などで囲って野ねずみの食害を防止し、直射日光等で株が乾燥しないように、遮光資材等で被覆して保管します。
次に、促成床の準備です。ハウスを整地し、幅120cm、深さ10cm程度に掘り下げ、周囲にコンパネなどで高さ約45cmの枠を設置します。次に、底面に1坪当たり約200ワットの電熱線を配置して、サーモスタットに接続します。
最後に促成方法です。芽の伸長には、促成を始める前に8℃以下の温度に900時間以上遭遇する必要があり、県内では概ね1月上旬頃から促成を始められます。促成床に株を並べて十分に灌水し、温度センサーを株元に差し込みます。軟白資材にはもみ殻を用い、20cmの厚さになるように投入します。促成温度は芽が動くまでは20℃、芽の伸長期は18℃、収穫直前は15℃とします。生育ステージに合わせた温度管理を徹底し、良品生産に努めましょう。

2025年11月4日 ぶどうの剪定

ぶどうの剪定は、樹の勢いや種枝の充実程度、枝の混み具合をよく観察してから始めます。隣同士の樹の枝が重なってきたら、樹の優先順位を決めて、永久樹の生育を妨げる樹は、縮伐や間伐を行いましょう。
「デラウェア」などの種なし長梢栽培では、やや強めの枝に品質の良い果実がなるため、枝の間引きや切り返しを組み合わせながら樹勢を保ち、充実が良い種枝を揃えるように剪定します。種枝は5芽~7芽残して切るのが目安ですが、残す芽数は枝の強さによって加減し、強い枝は芽数を多く残します。樹勢が弱く、種枝の充実が悪い場合は、切り返し主体の剪定を行い、種枝の芽数を少なめにします。その分、残す枝数を多めにして、全体の芽数を確保しましょう。
「シャインマスカット」などの短梢栽培では、2芽剪定を基本にし、充実が良い母枝を芽座当たり1本~2本残します。樹が古くなると母枝が主枝から離れやすくなるため、できるだけ基部の枝に切り戻すようにしましょう。ただし、冬期の凍害が心配される場合は、秋に3芽~4芽程度残して剪定し、3月中旬頃に2芽に切り戻すようにしましょう。

2025年11月3日 農林大学校の令和八年度入校生の一般選抜試験

今日は、農林大学校の令和8年度入校生の一般選抜試験について紹介します。
募集する学科は、稲作、果樹、野菜花き、畜産、農産加工、林業の六つの経営学科です。なお、野菜花き経営学科を志望する場合は、入校志願書を提出する際に野菜コース、または花きコースを選択していただきます。選抜に当たっては、筆記試験及び口述試験の結果を総合的に判定して行います。
次に、日程をお知らせします。試験日は12月3日(水)で、出願期間は11月18日(火)から11月25日(火)までです。郵送の場合は当日消印有効です。また、農林大学校に直接お持ちいただく場合の受付時間は、平日の午前8時30分~午後5時15分までです。
農林大学校は、農林業のスペシャリストを養成し、昨年で創設70年を迎え、3,800名を超える卒業生を輩出している歴史ある学校です。志を同じくする仲間と共に2年間学び、卒業後には仲間と力を合わせて、山形県の農林業を未来に繋げていきましょう。入試に関する情報は、農林大学校ホームページ「入試情報」をご覧ください。ご不明な点は、農林大学校教務学生担当、電話0233-22-1528にお問い合わせ願います。

2025年10月31日 「農大祭2025」開催のお知らせ

明日、11月1日土曜日の午前10時から、新庄市角沢の東北農林専門職大学の敷地内で「農大祭2025」を開催します。
今回は、新校舎になって2回目の開催で、今年も専門職大学と附属農林大学校の学生合同での開催となります。学生たちの実習の様子や研究成果の展示、模擬店の出店など、多彩な催しを準備しています。地域住民の皆様から大好評の「農大市場」も併せて開催いたします。
模擬店は、学生たちが趣向を凝らして準備した飲食物をできたてで提供いたします。
農大市場では、附属農林大学校の学生達が心を込めて生産した新米や旬のりんご、西洋なし、花束、新鮮な秋野菜のほか、農産加工品、きのこなどを販売予定です。ご家族皆様でお越しください。
なお、農産物等の販売物は数に限りがありますので、お早めにご来場ください。
詳しい内容をお知りになりたい方はホームページをご覧ください。
学生、教職員一同、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。

2025年10月30日 みんなで「地域計画」をブラッシュアップ

農業者の減少や耕作放棄地の拡大など地域農業の衰退を食い止めるためには、農地の集約化や担い手の確保・育成を加速化することが必要です。
市町村では、10年後にどの農地をだれが引き受けるかを示す目標地図を含む「地域計画」を今年3月に作成し、ホームページなどにおいて将来の農地利用の姿を公表しています。
しかしながら、将来の受け手が決まっていない農地が計画区域内で約3割残っており、地域が一丸となって地域計画のブラッシュアップに取り組むことが必要です。
これまで地域の皆様の努力で守り続けてきた農地を次世代に確実に引き継いでいくためにも、市町村が開催する地域での話合いに積極的に参加くださいますようお願いします。
各市町村の地域計画に関する取組みにつきましては、お住まいの市町村農政担当課や農業委員会事務局にお問い合わせ下さい。