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農業一口メモ

2022年11月25日 年末出荷に向けた「啓翁桜」の休眠打破処理について

 本県が日本一の生産量を誇る「啓翁桜」は、正月用の花材として認知が進み、年末から正月にかけての需要が、年々高まっています。
 「啓翁桜」を一斉に美しく咲かせるためには、休眠状態に入った花芽を、8℃以下の低温に一定期間遭遇させて、休眠を覚醒させてから促成する必要があります。しかし、県内の自然条件で十分な低温に遭遇する時期は12月下旬頃であるため、その後の促成に約3週間かかることから、年末の出荷には間に合わなくなってしまいます。このため、低温に遭遇する期間が短くても開花する休眠打破処理を、11月末から12月上旬に行います。
 一般的な休眠打破処理方法は、8℃以下の低温に500時間から800時間遭遇した切り枝を、40℃のお湯に60分間浸漬してから、植物成長調整剤であるシアナミドまたはジベレリンの薬剤処理を行うというものです。
 休眠打破処理の詳しい方法や、地域ごとの低温遭遇時間については、最寄りの農業技術普及課にお問い合わせください。

2022年11月24日 冬期間の家畜(牛)の飼養管理について

 これから、本格的な冬を迎えることから、畜舎の雪囲いなど事前に準備をしておきましょう。
 牛は、寒さに比較的強いと言われますが、体の小さな子牛は寒さに弱いため、畜舎内の環境管理には最善の注意が必要です。冷気が体に直接当たると、下痢や肺炎などを引き起こして発育が低下する心配がありますので、畜舎内を見回って破損個所などを修繕し、すきま風が入らないようにしましょう。また、分娩予定日が近い牛や子牛のスペースには、十分な敷料を使用するとともに、こまめに交換し、床の乾燥を心がけ、快適な飼養環境を維持しましょう。
 ただし、保温を重視するあまり畜舎の窓や扉などを閉めきってしまうと換気不足になり、湿度が高くなるとともに、アンモニアガスも溜まりやすくなります。このような状態は、牛に大きなストレスを与え、呼吸器病が発生しやすくなります。保温だけに気を取られず、換気もこまめに行いましょう。
 また、冬期間においても十分な飲み水の確保が重要です。水回りを点検し、凍結の心配がある場合は、あらかじめ保温資材などを活用して凍結防止対策を行いましょう。

2022年11月23日 たらのめの促成までの管理について

 昨日に引き続き、たらのめの促成までの管理について紹介します。
 まずは、穂木の切断です。1芽単位に、芽の上を水平に切断します。この切った枝を駒木と呼びます。なお、切断作業中は安全に十分配慮しましょう。
 次に、樹液の除去です。切った駒木をすぐに水に浸漬すると、3~6時間後には切り口から樹液が出ます。浸漬後に駒木を取り出し、シャワーノズルでこの樹液を十分に洗い流します。樹液が促成中のカビの原因になるので、この工程は必ず行いましょう。
 次は伏せ込みです。深さ7㎝程度の育苗箱に薄い板などで十字に仕切りを作り、駒木を立てて並べます。この箱を促成床に入れ、清潔な水を深さ1㎝程度まで入れます。
 最後に促成管理です。伏せ込みを始めてから萌芽までは温度を20℃とし、その後は15℃の一定温度で管理します。萌芽するまでは切り口の樹液をシャワー等で適宜洗い流し、促成床の水も定期的に交換します。
 促成たらのめは、12月から4月まで出荷できますが、需要は3月頃から高まるため、穂木数を勘案して出荷計画を立てましょう。

2022年11月22日 たらのめ促成栽培の準備について

 山菜の王様と呼ばれているたらのめは、県内各地で栽培が行われています。露地栽培では5月頃から収穫が始まりますが、ハウスを使った促成栽培では、12月から4月までが出荷時期となります。今日は、たらのめの促成栽培に向け、圃場で養成した穂木の採取と保管方法、促成床の作成手順について紹介します。
 まずは穂木の採取です。落葉後の11月中旬から12月上旬に行います。来年の穂木養成のために2芽から3芽を残し、のこぎりで水平に切り取り、生育の揃った穂木を10本ずつ束ねます。穂木の保管は、直射日光や風の当たらない小屋等に立てかけて置きます。
 次に、促成床の作成手順です。高さ1mの台を作り、この上に幅1.2m、長さ5.4m程度のコンパネを水平に固定します。この上に高さ15㎝の枠を作り、ビニールを敷いてプール状にします。そして、促成床の底面から約30㎝の高さに、電熱線を互いに触れないよう、一坪当たり200ワットを目安に配線します。更に、それらを覆うため、トンネル支柱を設置し、ビニール、保温資材、遮光資材、サーモスタットを準備します。明日は促成までの管理について紹介します。

2022年11月21日 山形県産「そば」の振興について

 山形県の「そば」の作付面積は、約5,400ヘクタールあり、国内第2位で、県内の農作物の中でも、水稲に次ぐ第2位の作目となっています。また、県内には、製粉・製麺から麺類飲食店まで、優れた技術力を有する、そばに関連した企業が数多くあります。
 更にそばは、食材としての価値だけでなく、観光資源としても大きな魅力を秘めた作物です。県内各地で開催される「新そばまつり」などには、山形のおいしいそばを味わうために、県内外から多くの観光客が訪れ、地域の活性化につながっています。
 品種は、「でわかおり」と「最上早生」が多く栽培されていますが、大石田町の「来迎寺在来」などのように地域ごとに特色ある品種も作付けされています。また、山形県農業総合研究センターで開発された「山形BW5号」は、収量性が高く、「最上早生」に比べて、麺の白みが強く、味が良い大変おいしい品種で、県内各地で栽培が始まっています。
 今年も、打ち立てのおいしい山形の「そば」をたくさん味わってください。