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農業一口メモ

2025年1月20日 「特別栽培」を始めませんか

 近年、農業においても環境への負荷低減の重要性が増しています。このような中、皆さんも、特別栽培農産物の生産に取り組んでみてはいかがでしょうか。
 特別栽培農産物とは、使用する化学合成農薬の使用回数と化学肥料の使用量を、地域の慣行栽培の半分以下に減らして栽培した農産物のことです。
 本県では、約7,300戸の生産者が、米や大豆、野菜、果樹など様々な作物で特別栽培農産物の生産に取り組んでいて、全国でもトップクラスの取組面積となっています。
 環境への負荷を低減する特別栽培農産物生産の取組みは、安全・安心のニーズにも対応し、消費者の信頼と評価を獲得する有効な手段となります。
 本県では、「つや姫」の生産認定の要件となっていたり、環境保全型農業に対する支援を受ける際の取組み要件に設定されており、特別栽培農産物認証の取得意識が高まっています。
 本県における特別栽培農産物の認証機関は「公益財団法人やまがた農業支援センター」と「鶴岡市」です。認証の手続きなど、詳しくは、認証機関または最寄りの農業技術普及課にご相談ください。

2025年1月17日 畜産における経営計画の作成

 畜産農家の皆さん、一年の始まりのこの時期に、畜産における一年間の経営計画を立ててみてはいかがでしょうか。
 経営計画を立てるには、まず、昨年の状況を把握する必要があります。昨年の収支や資産の変化の状況を整理し、損益計算書や貸借対照表にまとめましょう。また、昨年の生産量等の実績から乳量や分娩間隔などの数値をまとめましょう。
 次に、販売額や経費が一昨年と比較してどのような状況であったかを確認します。経費が多くかかった科目や家畜一頭当たりの収益性を把握することで、経営や生産技術についての課題を見つけることが出来ます。そして、見つかった課題に対する対応策を検討し、新たな経営計画を作ります。
 飼料や資材の価格が高止まりしています。資金繰りも含めて経費を節減するとともに、生産性向上に努め、安定経営に向けた、取組みを実行していきましょう。

2025年1月16日 野菜の低温期の育苗における温度の確保

 これからの時期は、果菜類を中心に野菜の育苗が本格化します。「苗半作」という言葉があるように、良い苗を作ることは収量確保への第一歩です。今日は低温期の育苗における温度の確保について紹介します。
 まずは、農業用の電熱線で地温を確保する育苗床作りです。育苗床の周囲にコンパネなどで高さ10cm程度の枠を作り、床面にはあらかじめ発泡スチロール板などの断熱資材を設置すると、温度を確保しやすく、省エネにもつながります。電熱線は1㎡当たり100W程度を目安に配線して5cm程度覆土し、十分に水で湿らせてから「農ポリ」などで被覆します。
 次に、トンネル支柱を設置してビニールで被覆し、必要に応じて保温資材を重ねて被覆することで保温性を高めます。
 最後に、土を入れたポットを育苗床に置き、サーモセンサーを刺し、目標温度まで上がることを温度計で確認してから育苗を始めましょう。
 なお、日が差すとトンネル内の気温が急激に上がるので、換気などのきめ細かな管理を徹底し、丈夫な苗作りに努めましょう。

2025年1月15日 果樹の剪定と園地づくり

 果樹の剪定の目的は、毎年、品質の高い、おいしい果実を安定して生産することです。
 そのためには、「樹全体の日当たり、風通しが良いこと」、「樹高が低く作業しやすいこと」が重要です。
 剪定を始めるに当たっては、まず、昨年の収量や病害虫の発生状況を振り返りながら園地の状態を確認します。樹の本数が多く、園地が混み合っている場合、病害虫の発生や品質の低下を招くため、間伐や縮伐を行い、樹と樹の間隔を十分にとりましょう。
 次に、樹の状態を確認します。樹高が高く大枝が重なっている場合は、高い枝の切り下げや重なっている大枝の間引きを行います。あわせて、樹勢を確認して、側枝の整理を行います。樹勢が強い樹では、花芽の少ない強い結果枝を、弱い樹では伸びの弱い下がり枝を優先的にせん除します。
 近年は、生産者の高齢化や労働力不足が課題となっています。通常の仕立て方に比べ、樹高が低く、軽労的に作業ができる平棚、Y字、V字といったさくらんぼの仕立て方の栽培マニュアルがありますので、興味のある方は最寄りの農業技術普及課にご相談ください。

2025年1月14日 「e-Tax」による申告

 新年を迎え、令和6年分の確定申告に向けて、申告書類の作成に本格的に取り組まれている方も多いのではないでしょうか。
 確定申告の方法には、税申告の関連書類を税務署に提出し申告する方法と、お手持ちのスマートフォン、パソコンから、国税庁の電子申告・納税システム「e-Tax」で申告する方法があります。
 このうち「e-Tax」での申告は、近年は、会計ソフトの対応により入力の負担が少なくなったこと、自宅でも申告できること、青色申告の特別控除額が大きいこと等から、年々利用者が増加しています。「e-Tax」で申告する際は、マイナンバーカードをカードリーダーに読み取らせる必要がありますが、マイナンバーカードをお持ちでない方は、税務署からID、パスワードを発行してもらうことで、利用することが出来ます。
 確定申告の業務は、負担が大きいものです。業務の効率化のためにも、「e-Tax」での申告をご検討されてみてはいかがでしょうか。