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掲載日: 2025年6月25日
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6月25日発表の2週間予報では、今後も気温の高い予報となっています。
また、6月24日発表の3か月予報では、7月から9月は高温となる予想で、厳しい登熟条件になると見込まれます。
6月25日現在の平坦部「はえぬき」の生育は、茎数はやや多く、草丈、葉数、葉色は平年並みとなっています。
ほとんどの圃場で有効分げつ決定期を迎えたとみられます。
今後の暑さに打ち勝つためには、「作溝・中干し」をしっかり行って無効分げつを抑制しつつ根の健全化を図り、穂肥に向けた生育診断を適期に行うことが重要です。
適期に移植した圃場では、有効茎数(「はえぬき」:内陸 480本/㎡、庄内 540本/㎡)がほぼ確保されています。直ちに作溝・中干しを行って、生育を制御しながら充実した茎を確保し、穂肥がしっかり行える稲姿にしていきます。
中干しの程度や期間は、地力や生育量、天候に応じて調節します。地力が並みで、生育量が指標並の場合は、7~10日間を目安に小ヒビが入る程度に行います。地力が高く生育量が過剰な場合は、11~15日間を目安にやや強めの中干しを行います。
茎数が不足している圃場では、引き続き水深2~3cmの浅水管理として日中は止水し、分げつを促進します。7月に入ったらすぐに作溝・中干しを開始しましょう。
中干し終了後は走り水を行って飽水管理とし、徐々に間断かん水に移行しましょう。湛水状態が続くと、土壌の還元が進んで根へのダメージが大きくなります。今年は高温が続く予報となっていることから、特に注意が必要です。
6月25日発表の予察情報によると、斑点米カメムシ類の発生量は「多い」予報です。地域ぐるみで水田内の雑草対策や畦畔及び農道等の草刈りを励行し、斑点米カメムシ類の生息密度低下に努めましょう。
葉いもちの発生量は「平年並み」の予報です。圃場をしっかり観察して、早期発見、早期防除を徹底します。
6月25日現在の「つや姫」の生育は、平年と比較して、草丈は長く、茎数、葉色は平年並み、葉数はやや多くなっています。
多くの圃場で有効茎数(内陸:410本/㎡、庄内:440本/㎡)は確保されていると見られます。直ちに作溝・中干しを行って無効分げつの発生を抑え、穂肥がしっかり行える稲姿にしましょう。葉数はやや多く生育が進んでいるため、生育状況をよく確認して、穂肥のタイミングが遅れないように注意しましょう。
農作業事故と熱中症に十分注意してください!
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