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掲載日: 2025年6月20日
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6月20日発表の2週間予報では、気温の高い予報となっており、特に最低気温が高い見込みです。
6月20日現在の平坦部「はえぬき」の生育は、草丈は平年並み、茎数はやや少なく、葉数、葉色は平年並みとなっています。分げつが一気に進んだ圃場がある一方で、移植が遅かった圃場等では茎数が少ない状況が見られています。
圃場によって生育のバラつきが大きくなっています。まずは圃場に行って生育状況を確認しましょう。
有効茎数(「はえぬき」:内陸 480本/㎡、庄内 540本/㎡)となった圃場は、直ちに作溝・中干しを行って、生育を制御しながら充実した茎を確保し、穂肥がしっかり行える稲姿にしていきます。特に庄内地域では、茎数を十分に確保した圃場が多くみられます。早急に生育状況を確認し、遅れずに作溝・中干しに入りましょう。
茎数が不足している圃場では、引き続き水深2~3cmの浅水管理として日中は止水し、分げつを促進します。今後は最低気温が高い予報となっていますので、かん水は夜間に行いましょう。
土壌の異常還元(ワキ)の影響で、茎数が不足し、葉色が低下している圃場では、直ちに夜間落水や田干しを行い、根圏環境の改善を図り、6月中に有効茎数を確保しましょう。また、穂肥前には中干しを終了できるよう、遅くとも7月に入ったら作溝・中干しを開始しましょう。
作溝を行うことで、中干しの効果が高まります。また、効率よく圃場全体に水を行き渡らせることができるため、登熟期の水管理がしやすくなります。
3か月予報では8月の気温は高くなる見込みです。しっかり作溝を行って暑い夏に備えましょう。
また、関係者で効率的な用水利用について話し合い、地域全体に用水が行き渡るように準備しましょう。
県病害虫防除所の6月4半旬の調査では、斑点米カメムシ類の発生は平年より「やや多い」状況です。地域ぐるみで水田内の雑草対策や畦畔及び農道等の草刈りを励行し、斑点米カメムシ類の生息密度低下に努めます。
6月3、4半旬にいもち病感染に好適な気象条件の日があったことに加え、今後も好適な条件となる予報であるため、圃場をしっかり観察して、葉いもちの早期発見、早期防除を徹底します。
6月20日現在の「つや姫」の生育は、平年と比較して、草丈はやや長く、茎数、葉数、葉色は平年並みとなっています。
圃場を確認し、すでに有効茎数(内陸:410本/㎡、庄内:440本/㎡)が確保されている場合は、直ちに作溝・中干しを行います。生育をコントロールして、穂肥がしっかり行える稲姿にしましょう。
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