掲載日: 2022年2月16日
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品種改良で良いところ悪いところなどありますか?
品種改良の良いところは、さまざまな優れた性質を組み合わせた、新しい品種ができるということです。
病気に弱い品種を作ると、病気が出ないように、たくさんの農薬をまかなければなりませんし、お米があまりとれない品種を作ると、たくさん実がつくように、肥料を多くしなければなりません。これでは、手間もお金もかかってしまいます。
病気に強く、味の良い品種を作れば、農薬が少なくてすむし、おいしいお米は高く売ることができます。新しい品種ができて、農家の人に喜んで作ってもらえると、とてもうれしいです。お米を買って食べている人たちからも、「おいしい!」と喜んでもらえると、もっとうれしいです。
品種改良の悪いところは、品種改良には、どうしても長い時間と手間ひまがかかるということです。
今すぐに、こんな品種が欲しいといわれても、両親を決めて、かけあわせから始めなくてはなりませんから、性質を調べて、選んで、「品種のたまご」を創るまで10年はかかってしまいます。ですから、私たちは、いつも10年先を考えて毎年毎年、新しいかけあわせをしているのです。