掲載日: 2024年10月18日
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いでんしをくみかえてつくっているのは、どうやってくみかえているのですか?
遺伝子組換え(いでんしくみかえ)農作物を作り出すやり方は、
があります。
土の中に住む細菌の一種「アグロバクテリウム」が植物の中に入り込み(感染して)、コブを作る性質を利用して、
この細菌に組み込みたい遺伝子をいっしょに持たせてやる方法です。
(1)アグロバクテリウムの中の、植物の中に入り込む(感染する)遺伝子(これをプラスミドといいます。
遺伝子の運び屋です。)を取り出し、酵素(こうそ)で一部を切り取る。
(2)組み込みたい遺伝子(有用遺伝子)を、切り取った部分に酵素でくっつける。
(3)この組み換えた遺伝子をアグロバクテリウムに戻す。
(4)アグロバクテリウムをイネなど目的の農作物にくっつける(接触させる)。
(5)アグロバクテリウムがもっている働きで、組み込みたい遺伝子が、目的の農作物の中に取り込まれる。
植物のからだから酵素を使って、プロトプラストという、細胞が1個1個ばらばらになった状態を作り出します。
そして、このプロトプラストと組み込みたい遺伝子(有用遺伝子)を一緒の液体の中に入れ、
全体に電気ショック(電圧パルス)を与えると、プロトプラストの一部にほんの一瞬だけ穴が開き、
そこから遺伝子が取り込まれます。
その細胞を育てて(培養=ばいようといいます。)、一人前の植物にします。
組み込みたい遺伝子(有用遺伝子)を金(きん)などの微粒子(びりゅうし)にまぶしたものを、
ガスなどの強い圧力で、葉などの、植物のからだや細胞(さいぼう)に直接打ち込む方法です。
ポリカチオンという物質を用いるもので、日本で開発されました。
2の電気ショックの代わりにポリカチオンという化学薬品を使うと、
細胞(さいぼう)の中に遺伝子が取り込まれるのです。