掲載日: 2022年2月16日
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試験管で育てられないくらい生長したら、その後はどうするのですか?
「やくばいよう」というバイオ技術で、イネの花粉(かふん)を試験管の中で育てると、花粉が細胞分裂(さいぼうぶんれつ)をくり返して、やがては芽が出て、ついには試験管のフタまでイネが生長してきます。
その後は、フタを取り、試験管に水を入れます。そのまま何日か育てておくと、葉が外までのびてきます。それまで弱々しかった根でなく、元気な白くて太い根もはえてきます。
そうなれば、土に移しかえます。土はバイ菌がぜんぜんいない、特別な土を使います。植えた後は、土が乾かないように水を入れます。
少し大きくなったら今度は田んぼの土に移しかえます。植木鉢(うえきばち)のような入れ物に田んぼの土を入れ、植え替えをします。
イネが育ち、タネが実ります。次の年は、こうして実ったタネから苗を作り、田んぼに植えます。田んぼでの生長を記録して、特徴を調べます。良い性質があれば、タネを取って次の年も植えますが、あまり良い性質が見られなければ、タネを取りません。
こうして、毎年、良い性質をもっているものだけを選んでいくのです。
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