掲載日: 2022年2月16日
ここから本文です。
台風をどうやってしのぐのですか。
台風が、特に、日本海を進むような進路をとった場合、南の方から山脈を越えて乾いた風が吹いてくる現象(フェーン現象)が起こります。乾いた風が吹くと、イネが吸う水の量よりも、イネの体から蒸発していく水の量が多くなり、イネが必要な水を吸うのが追いつかなくなります。そのため、イネの体から水分がなくなりやすくなり、米を作る働きが弱まってしまいます。
そこで、
(1)風が強くなるかどうかや、乾いた風が吹くかどうかは、天気予報などを見ているとだいたい予想がつくので、前もって田んぼに水を多めに入れておき、できるだけイネが弱るのを防ぐ。
(2)もともとの田んぼの土が、栄養分豊かだと、育つイネも元気でじょうぶになるので、「たい肥」を入れたりして、田んぼの土を改良しておくことも大事。
といった方法でしのいでいます。
もうひとつつけくわえると、
(3)強い風が吹いた後は、葉などが傷ついたり、水分不足になったりしてイネが弱っているので、病気が発生しやすくなる。
そのため、病気が出ないか注意して見回ります。