掲載日: 2022年2月16日
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なぜ、日本の主食は米なのですか?
日本で米が主食になった理由は、稲が日本の気候によく合い、たくさんとれたからです。
大昔に、東南アジアで生まれた稲は、人がタネを持って移動し、世界各地でたくさんの種類が増えていったのです。東南アジアのほか、インド、中国に文明が栄えたのは、こうした多くの種類の稲が、多数の人間の食生活をささえてくれたからです。稲というのは、気温が高く雨が多い、水が豊かなアジアの国々の気候・風土によく合い、たくさんとれるのです。
日本でも邪馬台国(やまたいこく)をささえていたものの1つが、米であったことはまちがいないといわれています。このころすでに、米は主食のこくもつになっていました。米作りが始まる前の日本の人口は、20万人くらいだったのが、奈良時代には600万人、江戸時代の後半には3,000万人に、最近は1億2,000万人以上に増えました。
日本列島でこれだけの人口を養ってこれたのは、イネがほかの作物に比べて、日本の気候に合って、たくさんとれたからなのです。この、米のすばらしさに気づいた昔の人々は、いっしょうけんめいに田んぼでイネを作り始め、米が日本の主食になっていったのです。