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ホーム > 作物別情報 > 水稲 > 米づくりQ&A > 「はえぬき」の両親は「あきたこまち」と「庄内29号」ですが、「はえぬき」を創るために「あきたこまち」とかけた「庄内29号」は、どういう性質があるのか?

掲載日: 2022年2月16日

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質問

「はえぬき」の両親は「あきたこまち」と「庄内29号」ですが、「はえぬき」を創るために「あきたこまち」とかけた「庄内29号」は、どういう性質があるのか?

答え

「庄内29号」は、昭和54年から昭和56年の間、山形県に合う品種かどうか、県内のあちこちで、小さい面積でためしに作ってみていました。結果が良ければ新品種としてデビューする予定でした。

イネの背たけが短く、「くき」が強く倒れにくいこと、お米の味がとてもよかったこと、などの良い点があったのですが、実ったお米がきれいでなかったことが、不合格の理由になり、結局、品種にはなりませんでした。

しかし、「はえぬき」は、「庄内29号」の良いところは全部うけついだだけでなく、これに「あきたこまち」のお米のきれいさが加わり、さらにおいしさがパワーアップした品種です。「はえぬき」は、両親の良い性質をじょうずにもらったので、品種改良がとてもうまくいった見本のような品種です。

良くない性質は、その性質が良いほかの品種からもらって、今までにないお米を創り出すのが品種改良なのです。
こうしてできた「はえぬき」は、今や山形県の10分の6くらいの面積で作られるまでに増えました。おいしさは、連続して「特A」をとったことで、証明ずみです。