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ホーム > 作物別情報 > 水稲 > 米づくりQ&A > どうして、もみに30から32度の温度を加えて、いっせいに発芽させるのですか。

掲載日: 2022年2月16日

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質問

どうして、もみに30から32度の温度を加えて、いっせいに発芽させるのですか。

答え

それは、稲の生長をそろえるためです。稲の生長がバラバラでは、なえの管理ができません。管理というのは、水や肥料のやり方・気温の調節のことですが、水のやり方や肥料のやり方は、なえの育ち具合で、ちがうので、1本1本のなえの生長がそろっていないと、みんなまとめてめんどうをみることができません。

なえは、最初はあたたかくして守り、田植えが近づくにつれてだんだんと外の寒い空気にならすというやり方をしますので、なえの生長がそろっていないと、なえのまわりの気温を調節するのに、どのなえに合わせればいいのかわからなくなります。

そこで、タネはすぐに芽が出ないよう、まず最初10~15℃くらいの冷たい水につけて、全部のタネがたっぷりと(1週間から10日間つけて)水を吸ってから、30~32℃にしていっせいに芽を出させます。

最初からあたたかい水につけると、水の吸い方=水を吸うスピードがタネでちがってきて、早く芽を出すタネや、おそく芽を出すタネなどが混ざり、そのあとの生長がバラバラになってしまうからです。