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ホーム > 作物別情報 > 水稲 > 米づくりQ&A > おいしいお米を作るための「工夫」を教えてください。

掲載日: 2022年2月16日

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質問

おいしいお米を作るための「工夫」を教えてください。

答え

おいしいお米がいっぱいとれるようにするために、次のような工夫をしています。

1.前の年によく実った「もみ」を用意してタネまきをします。やせているものは、じょうぶに育たないからです。そして、きれいな空気と水と太陽の光で、すくすくと「なえ」を育てます。

2.「なえ」が大きくなり、気候も暖かくなってきたら、晴れていて、風のないおだやかな日を選んで、イネの「なえ」を田んぼで植えます。

3.田んぼは、イネの生長が良くなるように、土を改良する特別な肥料などをまいて、栄養たっぷりにしておきます。もともと田んぼに入っている栄養が少ないと収穫量が減るばかりでなく、おいしいお米ができません。たとえば、みんなが毎朝、牛乳を飲むようなものです。カルシウムをとらないと、歯や骨がちゃんとできないので、ご飯やお肉をいっぱい食べても、ダメですよね?

4.イネが田んぼで生長している間は、こまめにイネの身体検査をして、健康に育っているかどうか確かめます。栄養がたりないかな、と思われる時は、肥料を少しあげます。やりすぎると、たくさん吸収されて、お米の中に栄養分がたまりすぎ、逆に味を悪くしますから、農家の人は真剣です。

5.なんとなく息が苦しそうだな、と思ったら、田んぼの水をぬいてやって、根っこに空気を送ってやります。病気にかかっていないか、害虫に食べられてはいないかも、よ~く見回ります。病気も害虫もいないのにクスリをまいたりしません。クスリ代がかかりますし、まく手間もかかります。ここ!というタイミングを見はからって、必要な量だけのクスリをまいて、病気が悪くなるのを防ぎます。

6.イネをかり取るときも、「いなほ」の「もみ」がじゅくしているかよく確かめて、早すぎないよう、遅すぎないよう気をつけて始めます。おいしいお米をかり取るには、ちょうどよい時期があります。

7.かり取ったら、「もみ」をかわかします。昔は田んぼに干して、太陽の光でかわかしましたが、今は機械でかわかします。あまり高い温度で急にかわかすと、お米が割れたりして、ごはんをたいた時に、べちゃっとしますから、注意してかわかします。

こうして、おいしいお米ができて、農家から消費者へお米がとどけられるのです。