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ホーム > 作物別情報 > 水稲 > 米づくりQ&A > 農薬を使うと、どうして土がやせるんですか?

掲載日: 2022年2月16日

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質問

農薬を使うと、どうして土がやせるんですか?

答え

農薬を使うだけで土がやせることはありません。農薬をまく回数や時期や1回にまく量が決まっていて、これを守っていれば、悪い影響が出ることはありません。ただし、まちがって農薬を使いすぎると次のようなことが起こります。

土の中には、イネの病気を起こす悪い「び生物」「病原きん」と、土の栄養分を豊かにする良い「び生物」が住んでいます。

悪い「び生物」が増えてきて、イネが病気になれば、農薬を使って「び生物」をやっつけますが、その時に、もともと決められている、農薬をまく回数や量などをまちがって使ってしまい、たくさんの農薬が田んぼに入ってしまうと、良い「び生物」もいっしょにいなくなってしまい、土を豊かにすることができなくなってしまいます。

そこで、悪い「病原きん」が増えないように、土の性質の改良をおこない、良い「び生物」が住みやすいようにします。こうして、なるべく農薬をまかなくてもいいようにします。

土の性質の改良とは、たとえば、「たい肥」という栄養分の豊富な肥料を入れたり、よく耕して土をやわらかくし、ふかふかの土にすることです。こうすれば、根もよくのびます。