掲載日: 2022年2月16日
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どうして、農薬は害虫を殺す働きを持っているんですか?
虫にも神経があって、正常なら、命令が神経を順々に伝わって、動き回ったり、飛んだりと思いのままに動けるのですが、農薬は、命令が神経を伝わるのをストップさせて、虫の動きを止めてしまいます。えさを食べることもできなくなって死んでしまうわけです。
また、農薬は、農家の人が使う前に、試作段階のときに、試験場でいろいろな試験をして、効果やまわりへの影響を調べて、安全性を確認できたものだけが広く農家に売られるのです。
神経を伝わるのを止めるほかに、最近では、昆虫の「ひふ」を作るのをじゃましたり、脱皮するのをじゃましたりして昆虫が大きくならないようにする殺虫剤も開発されています。
人間は、昆虫のような固い「ひふ」を作れませんし、脱皮することもありませんから、昆虫だけにきくので、今までの農薬よりさらに安全だと期待されています。
これからの農薬は、目的の虫をよく研究して、その虫だけにきく成分を見つけることが大事になります。