掲載日: 2022年2月16日
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米作りの能率を上げる仕事の「工夫」を調べています。なんでもいいですから教えてください。
能率を上げるためには、いろいろな工夫があります。
庄内平野では、なるべく手間をはぶいて、経費のかからない米づくりを進めるため、田んぼ1枚を30アールに大きくしたり、農道の幅を広げて、機械でする作業の能率を高める耕地整備(こうちせいび)をやっています。
現在は、田んぼ1枚の面積が30アールより大きい60アールや、もっと広い120アールの田んぼもできて、庄内全体では約9割の田んぼが整備され、能率がよくなっています。
今の米作りは、「なえ」を育てて、その「なえ」を田んぼに機械を使って植えていくやり方をしているのがふつうです。「なえ」を育てることは、米作りの作業の中で一番大変な作業です。この「なえ」作りがなくなれば、だいぶ楽になります。
そこで、「なえ」を育てなくてもいいように、タネもみを、じかに田んぼにまいて、田植えの作業もなくしてしまう方法で、イネがうまく育てられるかどうか努力しています。この方法は、「じかまきさいばい」といわれます。
秋にイネをかりとった後、農家が1けん1けん別々にお米をかわかして、未じゅくな米をのぞいて出荷するのではなく、「カントリー・エレベーター」とか「ライス・センター」とかといわれる施設にお米をあずけて、みんなの分をまとめてかわかして、つぶのそろった良いお米を出荷するようにしています。
こうすることで1けん1けんの農家の手間をはぶいて、能率が上がるだけでなく、1カ所で多くの農家が生産した米をまとめてめんどうをみることで、その地域全体の米の品質がきれいにそろうという良い点もあるのです。