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ホーム > 作物別情報 > 水稲 > 米づくりQ&A > 米の種類は、どうして、わかるのですか。教えて下さい。

掲載日: 2022年2月16日

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質問

米の種類は、どうして、わかるのですか。教えて下さい。

答え

イネのからだつきや育ち方などで、

  1. インディカ(インド型)
  2. ジャポニカ(日本型)
  3. ジャバニカ(ジャワ型)

の3つに分けられます。

「からだつき」の1つに、モミの形がありますが、だいたいの感じとして、

  1. インディカはモミの形が長粒といって細長い(炊くとパサパサした感じ)
  2. ジャポニカは短粒で円形(炊くとねばりが出て、これが日本人好みの味となっています)
  3. ジャバニカは幅広く大型である(味はあっさりしてねばりがある)

と思っていいでしょう。(ただし、必ずそういうふうに分けられるわけではありません)

からだつき・育ち方のちがいをもう少し書くと、

  1. 「くき」や葉が長く生い茂り、高温を好むのがインディカ
  2. 「くき」が短いのがジャポニカ
  3. 「くき」や葉が長く、「くき数」の少ないのがジャバニカ

です。

また、米の中のでんぷんの性質のちがい(ブドウ糖の結合のちがい)により、

  1. アミロペクチン100%の「もち米」(アミロースがゼロ)
  2. 約20%のアミロースと、のこり約80%がアミロペクチンの「うるち米」

に分けられます。

また、作り方で

  1. 水田で育てる水稲(すいとう)
  2. 畑で育てる陸稲(りくとう=「おかぼ」ともいう)

に分けられます。陸稲の方が病害虫に強いようですが、水田で育てた方がおいしい米ができるため、日本国内ではほとんどの稲は水稲です。

米が実る時期のちがいで

  1. 早生(わせ)
  2. 中生(なかて)
  3. 晩生(おくて)

なんていう分け方もあります。

また、色で分けると、

  1. 白米
  2. 黒米
  3. 赤米
  4. 緑米

などとなり、どのくらい精米したか(どのくらい米の表面をけずったか)で分けた場合は、

  1. 玄米
  2. 胚芽精米
  3. 半つき米
  4. 七分づき米
  5. 精白米

となります。