掲載日: 2022年2月16日
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イネがかかる「いもち病」ってなんですか?どんな被害があるのですか?
イネの一番恐い病気です。「カビ」の仲間が原因で起こります。この「カビ」の「胞子(ほうし=タンポポのワタ毛のようなもの たくさん飛んでいき、自分の子どもを増やす)」が、イネの葉につくと、葉に黄色や茶色の「点々」ができてきます。この「点々」がたくさんできてくると、葉がかれてきてしまいます。これが「葉いもち」という病気です。ひどいときには、ほとんどの葉がかれてしまい、そのまま「いなほ」が出ないで、イネが死んでしまいます。
もっとこわいのは、「葉いもち」にかかってしまうと、「いなほ」が「くき」から顔を出す時に、葉にいる病気を起こす「カビ」が「いなほ」のほうに移っていき、「いなほ」や「もみ」が病気になってしまいます。こうなって、病気が広がれば、「いなほ」や「もみ」がかれてしまい、お米を実らせることができなくなります。これを「穂(ほ)いもち」といい、これでは、収穫量が減ってしまったり、お米がきれいでなくなったりして、農家の人は、大変困ります。
夏に雨の日が続くと、出やすい病気で、あっという間に広がってイネをからすので、この「いもち病」が出るのかどうかを、お米を作っている人みんなが、いつも注意をして田んぼを見て回ります。
品種改良で、「いもち病」に強い品種を創り出すこともしています。「いもち病」に強ければ、農薬をふる量や回数を減らすことができます。