掲載日: 2022年2月16日
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「はえぬき」という品種が創られた理由がわかりません。創られた理由を教えて下さい。
昭和の終わりごろから、平成初期にかけて、全国的に味が良いことを最大のセールスポイントにした新品種の登場が相次ぎ、米を生産している産地はどこも「うちの米が一番!!」と、新品種を前面に立てて、各県の生産地どうしの売り込み合戦が激しくなっていました。
それに加えて、山形県の“エース”品種の「ササニシキ」について、米のきれいさの点やごはんの味の点で、人気が下がってきていたことなどがあり、山形県は不利な状況に追い込まれつつあり、当時としては急いで新しい品種を売り出す必要に迫られていました。
そのため、当時の新品種候補であった、開発番号名「山形45号」は、本当であれば4年間試作して実力の程度を判定しなければならなかったのに、なんとたった1年だけで平成3年に新品種としてデビューすることが決まり、「はえぬき」と命名されました。
1年でクリアしたのも、もともともっている力が並はずれていたからで、「はえぬき」は、誰もが実力を認める優秀な米だったのです。