掲載日: 2022年2月16日
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どうして、農家の数や働く人の数が減っているのですか。
1960年ごろにくらべて減ってしまったのは、1955~1965年の間に日本は、高度経済成長という時期にありました。そのため、農業以外の工業などの、ほかの産業が発展していったので、働き手が必要になり、だんだんと農村から人が移って行きました。
でも今、農業を職業の一つとして見直すことが多くなったことや、自然にふれあいたいという気持ちが出てきたこと、さらには、新しく農業を始める人向けに、仕事をしやすいように、育て方を教えたり、お金を低い率で貸したりして、いろいろと助けを出したので、そうした効果もあり、新しく始める人の数は増えてきています。
しかし、年齢別にみると、男性では昭和10年ごろまでに生まれた人が高齢化してきたため、農業をやめる人が増えてきています。そのため、新しく始める人よりも、やめる人が多いため、全体としては減っているということになります。
農業をやめる一番の理由は、農業をやっていて入る収入と、ほかの職業、たとえば、会社に勤めていてもらう収入との差が、なかなか縮まらず、収入が思うようにのびないことがあります。