掲載日: 2022年2月16日
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お米は、なぜ水と熱を加えるとふくらむのか?
お米がふくらむのは、どちらかといえば、熱というよりも、お米が水を多くすうからです。
お米が自分ですうわけでなく、お米のようにまわりが「まく」になっているものを、水などの何も入っていない液体につけると、うすい方(まわりの水)から、こい方(米つぶの中身)へ、こい方をうすめようとして、水が移動するのです。いったん、すった水は出ていきませんから、お米は、ふくらんだままになります。
ごはんをたき始めると、お米は、いっしょに入れた水をすってふくらんでいきます。熱がかかると、もっともっとすって、60~65℃くらいになると、じゅうぶんに水をすって、ふくらんだ米つぶになります。そして、熱のせいで、この米つぶの中のでんぷんが「のり」になり始めます。
熱は、ふくらませるというよりは、でんぷんを「のり」に変えるはたらきをします。
ふっとうしてグツグツのころには、でんぷんがほとんど「のり」になっていきます。ふっとうしている5~6分の間に、米つぶにねばりがでてきて、米つぶどうしがくっついて、だんだん動かなくなります。
米つぶの中のでんぷんが、全部「のり」になったらごはんのできあがりです。
たけてから、少し時間(10~15分間ぐらい)をおくと、米つぶのまわりにくっついた水分が米つぶにすわれて、ふっくらしたごはんになります。