掲載日: 2022年2月16日
ここから本文です。
暖かいところで取れるお米はおいしくないのでしょうか。
田んぼでイネが育つ時期を、少し細かく分けて見ましょう。
のだいたい5つに分けられます。
そして、それぞれの時期には、一番良い温度があり、
平均気温21~22℃
1日の平均気温の40日の合計が800℃
最低気温が10℃以上
となっていて、こうした条件にあてはまるところで、おいしい米がたくさんとれます。
花がさいてから米が実るまでの時期(=5.)が、あまり暑いと、米の収量にえいきょうし、とれ高が減ったり、米にでんぷんがたまるときに正常にいかず、米の中が白くなって品質が落ちることがあります。九州・四国のイネは、こうした問題をかかえています。
暑い気候のせいで、暖かい所の品種は、寒い地方の品種に比べて、1.「もみ」や「米」を作る力が小さかったり、2.根っこの「はり具合」が悪いことがあります。
でも最近になって、「ヒノヒカリ」「ユメヒカリ」といった味の良い米も登場してきたので、これからも品種改良が続けば、暑さに強く、もっと味の良い米ができるはずです。