掲載日: 2022年2月16日
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米作りでどんな新しい「努力」をしていますか?
今ふつうの米作りは、「なえ」を育てて、その「なえ」を田んぼに機械を使って植えていくやり方をしています。「なえ」を育てることは、米作りの作業の中で一番大変な作業です。この「なえ」作りがなくなれば、だいぶ楽になります。
そこで、「なえ」を育てなくてもいいように、タネもみを、じかに田んぼにまいて、田植えの作業もなくしてしまう方法で、イネがうまく育てられるかどうか努力しています。この方法は、「じかまきさいばい」といわれます。
タネを田んぼに「じかまき」すると、春先の寒い天気では、なかなか芽が出にくいこと、田植えをするのと同じ品種を使っても、「じかまき」すると根っこの出る位置が浅いため、イネが倒れやすくなること、「なえ」を作って田植えをするよりも、収量が減ってしまうこと、などなど問題が多くあり、研究所や農家の人がなんとか乗り越えようと、いろいろ工夫をしています。
たとえば、「じかまき」でじょうずに芽を出させるにはどうすればいいのか、秋にお米がたくさんとれるようにするにはどうすればいいのか、などを研究所で研究したり、農家の人が努力をしています。また、研究所では、「じかまき」するのにピッタリの品種の開発もしています。