掲載日: 2022年2月16日
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ブランド米の種類について教えてください。
ご飯として食べる以外にビールや清酒、米菓子などに使われるものもふくめ、今は300種類もの米が全国で生産されています。その中でも、コシヒカリ、つや姫、あきたこまち、ひとめぼれ、ササニシキ、ヒノヒカリ、ほしのゆめ、キヌヒカリ、といった米は、おいしい米として知られています。こうした、おいしいことで人気の高いものを「ブランド米」といっています。
米の名前は、国立の試験場で作られたものはカタカナ、県の農業試験場で開発されたものはひらがな、というのが昔のルールでした。でも、カタカナではイメージがかたすぎて、消費者にアピールしないとの理由で、最近では、国で開発されたものでも「ひとめぼれ」といったように、ひらがなに変わってきています。たしかに、ひらがなのほうがソフトな、やわらかいイメージがしますね。
ブランド米はいつごろできたかという話になると、江戸時代にはすでに讃岐米(さぬき まい)とか庄内米(しょうない まい)などという、昔の国名がついたブランド米がありました。
でも一般的には1969年に自主流通米制度ができて、生産地別に品種が分けられた米が登場しはじめてからになります。病気などに強いイネと、おいしいイネをかけあわせて、さまざまな品種を創り出し、新品種を開発します。
しかし、生産してからすぐにおいしいと、みんなから認められるわけではなく、何年も生産を続けてやっと人々においしいといわれるようになるのです。こうして「ブランド」を確立していくわけです。
みんな一人一人がおいしい米を探してみましょう。新しい品種は各地でこれからも開発され、生産されていきます。
かつては大人気だったササニシキが少しずつ減っていったように、さらに、今トップの座にいるコシヒカリをねらっておいしい米作りがおこなわれています。食べる人々には探す楽しみがあります。まだ少ししか生産されていないために、名も知られないけれどおいしい米がもう出回っています。ブランド米を育てるのは、消費者なのです。