掲載日: 2022年2月16日
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なぜ早朝になると葉っぱの先に水玉がついているのでしょうか?何かの資料で、それは稲にとても良いことだと書いてあるのを見たのですが、なぜ水玉がついていることが稲にとって良いことなのでしょうか?
葉に水玉がつくのは「結露(けつろ)」のせいです。冷え込んだ朝に、空気中の水蒸気が葉に水滴となってくっついたものです。
朝、いつまでも水滴が葉についていると、「いもち病」という病気の発生につながるため、稲にとっては実はよくないのです。
いもち病は「葉の表面が濡れている状態」で、最低気温16℃以上、平均気温20℃以上の条件で発病しやすいとされています。
いもち病菌は、穂に発生する場合、葉の場合よりも短い濡れ時間で穂に侵入し、結露のみで発病する可能性があるとされています。
平野部で朝から風が吹いて、わりと早くに水滴が乾くような地域(庄内平野な
ど)では、いもち病の心配は少ないのですが、山あいの地方で、風があまり当たらない田んぼでは、葉が乾かず、水滴が朝遅くまで残っています。このような場所は、いもち病の常発地域になりますので、農家の人は病気の発生には特に注意をしています。
ということで、朝の水滴(水玉)は、稲にとって良いことではありません。