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掲載日: 2024年7月19日
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7月19日現在の平坦部「はえぬき」の生育は、平年に比べて草丈は長く、茎数はやや少なく、葉数は並みで、葉色は濃くなっています。
農業総合研究センターの調査によると出穂期は平年並の予想ですが、今後の天候によっては早まる可能性もあります。
7月19日発表の2週間予報によると、7月20日から24日は気温が高くなる見込みです。また、7月18日発表の1か月予報(7月20日~8月19日)では、平年に比べ気温は高く、降水量は平年並みか多く、日照時間は平年並みか少ない見込みです。
高品質・良食味米を生産するために、高温や気象の変化に十分注意しながら、きめ細かな栽培管理を行いましょう。
出穂期までは間断かん水を行って土壌を酸化的に保ち、根をしっかり張らせながら根の活力を維持しましょう。水をためっぱなしにすると土壌の還元が進んで根へのダメージが大きくなってしまいます。また、出穂・開花期は、水を最も必要とする「花水」の時期となります。出穂直前から穂揃期までは2~5cmの水深を保ちます。
中干し後、降水量が多い地域では作溝が崩れた圃場が見られます。8月も気温は高い予想です。圃場の登熟期の水管理を効率的かつ容易にするため、作溝の手直しを行いましょう。また、畦畔や排水口の点検・補修も確実に行いましょう。
稲体のケイ酸含有率を高めることで、受光態勢の改善や根の活力向上、光合成量増加などの効果が期待できます。今年のイネの葉身は全般に長く、登熟期も暑くなる予報となっています。高温に強い稲体を作るためにも、ケイ酸肥料の施用を検討しましょう。
7月2日に斑点米カメムシ類の注意報が発表されており、発生量は多く推移しています。斑点米カメムシ類の薬剤防除は、穂揃期及び穂揃期7~10日後の2回を基本とし、地域で時期を合わせて一斉に防除すると効果的です。出穂期前後にやむを得ず草刈りを行う場合は、水田の薬剤防除直前に実施します。
6月下旬以降、いもち病の感染に好適な気象条件となる日が多く見られており、今後の天候によっては感染拡大が懸念されます。葉いもちの発生・拡大は、穂いもちの多発につながり、収量・品質に大きな影響を及ぼします。ほ場をよく見回り、早期発見、早期防除を徹底します。
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