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掲載日: 2024年6月10日
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6月10日現在の生育は、平坦部「はえぬき」で、草丈は平年並み、茎数は平年より少なく、葉数は平年並み、葉色はやや淡くなっています。順調に分げつが進んでいる圃場が見られる一方で、生育がほとんど進んでいないような圃場も見られます。「つや姫」「雪若丸」も、圃場による生育のバラつきが大きくなっています。
特に、移植が遅かった圃場や深水管理が続いた圃場では、茎数がほとんど増えていません。
今から6月20日頃までの10日間は、穂数を確保するための重要な時期です。さくらんぼの収穫等が忙しい時期ですが、今すぐ、圃場に出かけて稲の生育状況を確認し、きめ細かな水管理を行って適正な茎数を確保しましょう。
茎数が不足しているほ場では、日中止水、夜間かんがいを徹底し、水深2~3cmの浅水管理で分げつを促進します。
田んぼに足を踏み入れて、気泡が多く発生する場合は、土壌の異常還元(ワキ)が疑われます。田干しや水交換を行って土壌中に酸素供給を行い、根圏環境の改善に努めます。
また、今年は藻が発生している圃場が多く見られます。藻が多発していると圃場の水温・地温が上がりにくくなるので、水交換や田干しを行って、発生を抑えましょう。
有効茎数(「はえぬき」:内陸 480本/㎡、庄内 540本/㎡)を確保したら、速やかに作溝・中干しを行います。中干しは、無効分げつの抑制、根の健全化、受光態勢を良くする重要な技術です。さらに、作溝を行うことで、効率よく圃場全体に水を行き渡らせられ、水管理がしやすくなります。
県病害虫防除所の調査によると斑点米カメムシ類の発生はやや多い状況です。生息密度を下げるため早急に畦畔等の除草を行いましょう。
葉いもちの発生量は平年並みと予想されていますが、取り置き苗で、いもち病の発病が平年よりやや早く確認されています。水田に放置された取り置き苗は、直ちに処分しましょう。葉いもち防除の箱施用剤を使用していない場合は、6月20日までに遅れず本田施用剤(粒剤等)を散布します。
除草剤散布後に田面が露出したほ場や、除草剤散布が遅れたほ場では、防除効果が劣る場合があります。ほ場を見回り、残草の種類や葉齢等を確認して遅れずに処置しましょう。
湛水直播「はえぬき」の5葉期の適正茎数は、250~300本/㎡が目安となります。茎数が不足している場合は、水深2~3cmの浅水管理を行って、分げつを促進します。
葉いもちの予防薬剤を使用していない圃場では、6月20日までにいもち病に効果のある殺菌剤(粒剤等)を散布しましょう。
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