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掲載日: 2023年9月8日
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「はえぬき」「雪若丸」等の中生品種に続き、「つや姫」等の晩生品種も刈取適期に入りはじめました。9月に入り、一時的な降雨や気温の低下がありましたが、今後も高温で経過する予報となっており、「つや姫」も青籾歩合が急激に低下しています。刈り遅れると胴割粒や茶米が増加し、品質低下に直結します。速やかに圃場を見回って籾水分と青籾歩合を確認し、刈取り作業に入りましょう。
9月4日現在の登熟歩合は、「はえぬき」89.5%、「雪若丸」89.8%、「つや姫」87.8%となっています(県内平坦部8地点の平均、各農業技術普及課調べ)。「はえぬき」「雪若丸」の青籾歩合は、2割を下回っている圃場がほとんどです。「つや姫」の青籾歩合も急激に低下してきており、2~4割となっています。
成熟後、急激に乾いた空気に遭遇すると、立毛中でも胴割れが助長されます。本年は、胴割粒の発生しやすい条件となっていることに加え、9月に入ってから強い乾燥状態になった日が見られています。胴割粒の急増が懸念されるため、刈取適期内でも早目に刈取作業に入り、丁寧な乾燥調製を行って高品質米に仕上げましょう。
(1) 「つや姫」も速やかに圃場を見回って籾水分と青籾歩合を確認し、刈取始期を見極めましょう。
(2)収穫時の籾水分が低い場合は、乾燥機の送風温度に注意が必要です。場合によっては、日中の加温乾燥は避けて通風乾燥を行い、過乾燥にならないようにしましょう。
また、二段乾燥を行うなど、ゆっくり、丁寧に乾燥しましょう。
(3)調製作業においては、必ず「試し摺り」を行い、肌ずれ、砕米、胴割れ、籾及び夾雑物混入等がないことを確認して連続作業に入りましょう。
(4)籾摺り後、玄米の品質を確認し、白未熟粒や着色粒がある場合は色彩選別機等で取り除き、高品質米に仕上げて出荷しましょう。
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