ホーム > 作物別情報 > 水稲 > やまがた温暖化対応米づくり日本一運動 > 2023年度の山形おいしさ極める!米づくりプロジェクト > 米づくり技術情報No.17を発行しました
掲載日: 2023年9月1日
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山形地方気象台によると、8月の平均気温は観測史上最も高くなりました。イネの登熟は一気に進んでいます。
また、登熟初期にもかなりの高温で推移したため、胴割粒多発の危険性が高くなっています。
8月31日発表の2週間予報によると今後も高温で推移する見込みです。速やかに圃場の籾水分と青籾歩合を確認し、適期であることが確認された場合は刈取りを進めましょう。
8月29日時点の登熟歩合は、県内平坦部の平均で「はえぬき」77.7%、「つや姫」59.9%、「雪若丸」80.3%となっており(表1)、登熟は平年よりかなり早く進んでいて、かつ、中生品種は終盤に近づいています。
農業総合研究センター作況ほ(山形市)の「はえぬき」は、8月30日時点で登熟歩合73.1%、青籾歩合45.2%、籾水分28.2%となっています(表2)。本年は、登熟歩合に対して青籾歩合は高い傾向にあり、籾水分は平年よりかなり低くなっています。現在も高温で推移しており、急激に仕上がる可能性があるため、水稲の状態をきめ細かに観察して刈取始期を見極めましょう。
(1) これまでに経験したことない高温登熟となっており、籾水分が急激に低下しています。圃場の状況を速やかに確認し、籾水分、青籾歩合、積算温度等を目安に刈取始期を判断します。適期であることが確認されたら、速やかに刈取りに入りましょう。
(2)刈取り後の籾水分が低いからといって放置せず、速やかに乾燥機に張り込み、ヤケ米等の事故を防ぎましょう。
(3) 胴割粒が発生しやすい状況であるため、収穫時の籾水分が低い場合は日中の加温乾燥は避け、常温で通風乾燥を行い、過乾燥にならないようにしましょう。
(4)立毛中で胴割粒が多いと予想される場合は、毎時乾減率を0.6%以下とし、胴割粒増加を防ぎましょう。
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