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掲載日: 2023年8月10日
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米づくり技術情報No.14(台風対策号)(PDF:348KB)
台風第7号は、10日15時には父島の南東約220キロにあって、西北西へ進んでいます。台風の影響によるフェーン現象、強風、大雨等への注意が必要です!今後の台風情報に十分注意してください。
現在は、胴割粒や白未熟粒の発生に関係する重要な時期です。今後も気温が高く、特に夜温の高い日が続く予報となっています。きめ細かな水管理を徹底して稲体の活力を維持し、高品質米に仕上げましょう!
なお、台風通過中の悪天候時は、安全確保のため、ほ場等の見回りは行わないようにしてください。
①フェーン、強風対策
台風に伴うフェーンや強風に合うと、急激な蒸散が起こって稲体の消耗が大きくなることから、降雨の予報内容に関わらず、可能な限りかん水しましょう。出穂直後の穂は、特に白穂になる恐れがあるため、必ずかん水します。
②大雨対策
大雨で浸水、冠水した場合は、葉先や穂先だけでも、水面に出すよう速やかに排水しましょう。なお、事前に水路の点検を行い、円滑な排水が可能となるよう努めます。
③台風通過後の対応
冠水や浸水の被害を受けた場合、退水後は、土壌中の酸素が不足しているので、新しい水と交換します。その後は、こまめに間断かん水を行い稲体及び根の活力維持を図ります。
濁水が冠水した場合や、強風による稲体の損傷や倒伏が発生した場合は、病害虫の発生が懸念されるので、直ちに防除が行えるよう対策を取りましょう。
・猛暑条件下では、茎葉からの蒸散量が増加します。また、開花後6~10日頃の高温が胴割粒の発生に最も影響します。さらに、出穂後20日間の平均気温が28℃以上、最低気温が24℃以上と高い場合、白未熟粒の発生が増加します。
・2週間気温予報によると、今後も高温が続き、特に夜温が高く経過する見込みです。間断かん水や飽水管理、また、冷たい水との入れ替えでイネ群落内の水温・地温を低下させる等、きめ細かな水管理に努めましょう。
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