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掲載日: 2023年7月27日
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米づくり技術情報No.11(高温対策号)(PDF:490KB)
◎ 生育状況
農業総合研究センターの調査によると、出穂期は平年より「かなり早い~早い」予想です。
◎ 今後の気象
7月27日発表の1か月予報(7月29日~8月28日)では、暖かい空気に覆われやすい
ため、向こう1か月の気温は高く、特に期間の前半は気温がかなり高くなる見込みです。
また、2週間気温予報によると、猛烈な暑さが今週末以降も続くと予想されています。
・イネは、受精・開花期に特に水分を必要とするので、出穂を確認したら、穂揃期までは、湛水状態を保ちます。
・穂揃い後は、間断かん水や飽水管理に移行して根を健全に保ちましょう。水を張りっぱなしにすると根の機能が低下して、登熟に悪影響を及ぼします。
・特に、猛暑条件下では根の機能低下が懸念されるので、穂揃後は田んぼに水を張りっぱなしにせず、きめ細かに間断かん水、飽水管理を徹底して根の機能維持を図りましょう。
・出穂後10日間の日最高気温が高いほど胴割粒の発生が高まり、出穂後6~10日頃の高温が最も胴割粒の発生に影響します。
・また、出穂後20日間の平均気温が28℃以上、最低気温が24℃以上と高い場合、イネの消耗が激しくなって白未熟粒の発生が増加します。
・気温の低い朝夕に用水を入れ替えたり、飽水管理を行って、イネ群落内の水温や地温を下げるように管理しましょう。
①斑点米カメムシ類対策
・斑点米カメムシ類の発生が多くなっています。出穂状況をよく確認し、穂揃期及び穂揃期7~10日後の2回の基本防除を徹底しましょう。
・無人ヘリコプター等による防除を計画しているところでも、防除時期が合わない場合には、個人防除を実施します。
・水田内にイヌホタルイやノビエが多く残っている場合は、斑点米カメムシ類の水田内での発生が多くなるので注意してください。
・出穂前後の草刈りは、斑点米カメムシ類の水田侵入を促し、斑点米の発生を助長するので、原則行わないようにします。やむを得ず草刈りを行う場合は、水田の薬剤防除計画に合わせて実施してください。
②いもち病対策
・7月20日に病害虫防除所から穂いもちの注意報が発表されています。出穂直後の穂は、特にいもち病に感染しやすいことから、穂いもちの防除は、穂孕後期と穂揃期の2回防除を基本とします。葉いもちの発生が多いほ場や上位葉で発生の見られる圃場では、治療効果のある薬剤に変更して防除を行います。
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