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掲載日: 2024年4月5日

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気象の変動に強い米づくりは健苗育成から!育苗管理の基本技術を再確認して、スタートダッシュ! 

米づくり技術情報No.1(PDF:700KB)

気象の状況

 4月4日発表の東北地方の1か月予報では、向こう1か月(4月6日~5月5日)の気温は高く、降水量と日照時間はほぼ平年並みの見込みとなっています。また、2週間気温予報では、4月14日から平年よりかなり高い気温が続く見込みです。

当面の技術対策

 イネは登熟期間が高温になると種子の休眠が深くなります。本年は、浸種が十分で あっても、催芽を始めてから芽切れするまでの時間が、例年よりも長いという状況が 見られています。播種や育苗の計画を再確認し、適期に田植えできるよう管理しましょう。

 今後は気温が高くなる予報となっているので、浸種の際は、こまめに水温を確認し、種子袋の位置の入れ替えを行うなど、温度ムラが出ないようにしましょう。

(1)浸種の水温は12℃以上15℃未満で!積算温度をしっかり確保!

 これから種子予措の作業に入る場合は、種子消毒や浸漬開始時の水温が10℃を下回らないように注意しましょう。また、浸種の水温が15℃以上になると病害が発生しやすくなるので、水温はこまめにチェックします。積算水温120℃を目安に浸種を行い、吸水不足・吸水ムラがないようにしましょう。

(2)催芽は芽切れをしっかり確認!

 催芽は、種籾の最適発芽温度(32℃)で行います。例年に比べて催芽に時間がかかることを認識した上で作業を行い、種籾の9割がハト胸状態になっていることをしっかり確認してから播種作業に入りましょう。

(3)適切な播種量で健苗育成!

 苗の種類別の播種量や出芽方法・育苗日数などを考慮した計画に基づいて、播種を行いましょう。また、「雪若丸」等の千籾重が重い品種を播種する時は、適切な播種量となるよう、播種機を必ず調整します。

 気温が高くなる予報となっているので、葉や葉鞘が伸びすぎた徒長苗にならないように注意しましょう。葉齢が揃い、下葉まで葉色が濃く茎の太い丈夫な苗が理想です。

(4)育苗床の地温確保と細やかな温度管理!

 育苗ハウス等は早めに準備して、苗床を十分暖めてから苗箱を並べましょう。特に、無加温出芽の場合は、しっかりと苗床の地温を確保した上で苗箱を並べ、適切な被覆資材の使用と、きめ細かな温度管理で、良好な出芽揃いを確保しましょう。

 

お問い合わせ

農業技術環境課作物振興 

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