令和5年度病害虫発生速報第6号(畑作物、園芸作物共通 長距離飛来性害虫)
長距離飛来性害虫の被害が広域で発生!
圃場を見回り、防除の徹底を!
発生概況及び今後の予報
- 8月後半の巡回調査(8月17日、21~23日)の結果、内陸及び庄内のだいずやねぎで長距離飛来性害虫(ハスモンヨトウ、シロイチモジヨトウ、オオタバコガ)の卵塊や幼虫及び被害を広域で確認した。
- フェロモントラップ(PT)におけるハスモンヨトウ及びシロイチモジヨトウの誘殺は7月から断続的に確認されており、8月4半旬までの総誘殺数は両種ともに平年よりもやや多く推移している。
- 向こう1か月の気温は高いと予報されており、個体の増殖及び活動が活発になると推測され、被害の拡大が懸念される。
防除対策
- ハスモンヨトウ、シロイチモジヨトウ、オオタバコガは広食性で、畑作物、野菜、花き、果樹等、多くの作物を加害するため、圃場をよく見回り、早期発見に努める。
- ハスモンヨトウやシロイチモジヨトウの卵塊や幼虫の集団が見られる葉、オオタバコガの被害部位(果実、花蕾、新芽等)は取り除き、適切に処分する。
- 薬剤防除を行う場合は、幼虫の齢期が進むにつれ防除効果が低下するため、若齢幼虫期に、薬液が株全体に十分付着するようていねいに散布する。
- 今後も台風や低気圧の通過に伴い多飛来することがあるので、発生動向に十分注意する。
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発生速報第6号(畑作物、園芸作物共通 長距離飛来性害虫)(PDF:1,508KB)