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掲載日: 2023年7月4日

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令和5年度病害虫発生速報第3号(いね いもち病)

葉いもちの発生動向に注意!
圃場をよく観察し、発生を見たら直ちに防除を!

発生概況及び今後の予報

  1. 6月29、30日の定点における葉いもち調査('はえぬき')の結果、県予察圃場(山形市:無防除)では発病株率は約50%、地区予察圃場(新庄市:無防除)では約20%と高く、発病程度の高い株が確認されている。また、地区予察圃場(鶴岡市:無防除)では、早い時期から発病が確認されている。
  2. 確認された病斑は伝染力の強い大型の急性型病斑で、株当たり複数見られている。
  3. 7月前半巡回調査(7月3、4日)の周辺圃場での調査の結果、葉いもち発生圃場率は0.7%(前年:0.1%、平年:0.5%)で平年並であり、内陸地域で広く確認されている。特に、葉いもちの発生した取置き苗がある圃場では、本田での発生が確認されている。
  4. 6月中旬以降、感染好適条件が出現しており、今後さらに発生の拡大が懸念される。
  5. 向こう1か月の天候は、気温が高く、降水量は多く、日照時間は平年並と予報されており、葉いもちの感染及び発病に好適な条件が続くと予想されるため、今後の発生動向に注意する。

防除対策

  1. 葉いもちが発生した取置き苗がある圃場では、本田でも発生が確認されているため、取置き苗は完全に撤去する。
  2. 圃場をよく観察し、発生が見られる場合は直ちに防除を行う。なお、葉いもち防除のため予防粒剤(育苗箱施用薬剤や水面施用薬剤)を使用した圃場でも、油断せず圃場を観察し、発生を見たら防除を行う。
  3. 穂いもちの防除は、穂孕後期及び穂揃期の2回、生育に合わせて実施する。
  4. 薬剤耐性菌出現防止のため、同一成分の薬剤の連用は避ける。

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発生速報第3号(いね いもち病)(PDF:593KB)

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病害虫防除所