閉じる

ホーム > テーマ別情報 > 安全農産物生産 > 農作物有害動植物発生予察情報 > 2025年度の農作物有害動植物発生予察情報 > 令和7年度病害虫発生速報第11号(園芸作物共通 飛来性害虫)

掲載日: 2025年9月19日

ここから本文です。

令和7年度病害虫発生速報第11号(園芸作物共通 飛来性害虫)

飛来性害虫の誘殺数がさらに増加!

高温が続き被害が継続する恐れがあるため、引き続き防除の徹底を!

発生概況及び今後の予報

  1. フェロモントラップ(山形市、寒河江市、鶴岡市、酒田市:以下PT)におけるシロイチモジヨトウ、ハスモンヨトウ、オオタバコガの誘殺数は、9月2~3半旬の前線の通過に伴っていずれも急増している。
  2. 9月後半の巡回調査(9月16~18日)の結果、ねぎでシロイチモジヨトウの幼虫による食害が引き続き確認されている。また、花き類ではオオタバコガやハスモンヨトウの幼虫による食害が広く確認されており、果樹類でもハスモンヨトウの卵塊や幼虫の寄生が確認され、幅広い品目で被害が見られている。
  3. 気象庁の早期天候情報では、9月22日頃からかなりの高温(平年差+2.1℃以上)になると予報され、向こう1か月の気温も高いと予報されていることから、今後も活動が続くと見込まれ、被害の増加が懸念される。

防除対策

  1. いずれも広食性で、野菜、花き等の多くの作物を加害するため、周辺作物を含めてよく観察する。
  2. 圃場をよく見回り早期発見に努め、シロイチモジヨトウ、ハスモンヨトウの卵塊や幼虫の寄生が見られる葉及びオオタバコガの被害部位(果実、花蕾、新芽等)は取り除き、適切に処分する。
  3. 薬剤防除を行う場合は、幼虫の齢期が進むにつれ防除効果が低下するため、見つけ次第速やかに散布する。既に幼虫が中齢から老齢となっている圃場では、特にチョウ目に効果の高い薬剤を選定する(「山形県病害虫防除基準」参照)。
  4. 薬剤防除後も圃場をよく見回り、被害の拡大が見られる場合には、異なる系統の薬剤を散布する。特に繰り返しチョウ目対策の薬剤を使用している場合は、抵抗性出現防止のため、異なる系統による輪用散布を徹底する。
  5. 株全体に十分に薬液を付着させるため、生育状況に応じて十分な薬液量でていねいに散布を行う。
  6. 今後も台風や低気圧の通過に伴い多飛来することが予想されるので、通過後も注意深く圃場を見回るとともに、発生予察情報等により発生動向の把握に努める。
     

↓pdfはこちらをクリック↓

発生速報第11号(園芸作物共通 飛来性害虫)(PDF:324KB)

お問い合わせ

病害虫防除所  

バナー広告