令和7年度病害虫発生速報第9号( りんご、もも、なし、おうとう ナミハダニ)
ナミハダニが急増しています!
圃場を見回り、防除の徹底を!
発生概況及び今後の予報
- 7月後半の巡回調査(7月22~24日)の結果、もも、おうとうで7月前半から後半にかけてナミハダニの寄生数が急増している園が確認され、一部の園では1葉当たり10頭以上のナミハダニが寄生している樹も見られている。また、他樹種においてもナミハダニの発生が確認されている。
- すでに殺ダニ剤を散布した園でも、樹冠周辺の徒長枝葉など薬液のかかりにくい部分でナミハダニの寄生が確認されている。
- 向こう1か月の気温は高いと予報されており、ナミハダニの増殖に好適な条件が継続することから、今後も発生量が増加すると予想される。
防除対策
- 直ちに園内をよく観察し、白くカスリ状になった被害葉の有無や、葉裏のナミハダニの発生状況を確認する。
- ナミハダニの成幼虫が1葉当たり平均3頭以上見られたら、殺ダニ剤を散布する。
- 園内を除草する場合は、除草後に下草から移動したナミハダニにより樹上の密度が高まることがあるので、下草が枯れるまで待ってから殺ダニ剤を散布する。
- 樹幹内部への薬液到達性を高めるため不要な徒長枝はせん除し、薬液が葉裏や樹冠上部の葉にも十分付着するようていねいに散布する。
- 収穫時期が近い樹種では、薬剤の収穫前使用日数に注意する。
- 薬剤抵抗性出現防止のため、同一系統の薬剤は年1回の使用とする。
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発生速報第9号(りんご、もも、なし、おうとう ナミハダニ)(PDF:471KB)