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掲載日: 2022年2月16日

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紋枯病対策

紋枯病

紋枯病は、高温多湿条件で発生し易く、7月初旬から葉鞘部に楕円形の斑紋(淡緑色~灰色)を形成します。

7月下旬頃から隣接株へ感染していき、出穂期後に上位葉へ病斑が上がってきます。

発病株

菌核

(画像をクリックすると拡大された画像が見られます。)

対策その1

稲の生育が過繁茂になると、紋枯病の発生を助長します。

極端な密植や多肥栽培を避けます。

対策その2

紋枯病の発生は畦畔際ほど多く、水田内部ほど少なくなります。

(周辺から見ると多発していると思われる水田でも、全体の発病率は低い場合があります。)

水田中央部で発病調査を行い、防除の要否を判断してください。

(防除要否判断基準を参照してください。)

発病調査は穂孕後期と出穂期の2回行います。

紋枯病の防除要否判断基準

判定時期

品種

防除要否判断基準

穂孕後期
(7月30日頃)

はえぬき

発病株率 10%以上

ササニシキ

発病株率 7%以上

出穂期
(8月10日頃)

はえぬき

発病株率 15%以上

ササニシキ

発病株率 10%以上

注意事項

なお、類似した水稲の病害に疑似紋枯症(赤色菌核病、褐色菌核病など)があります。

これら病害の診断や防除については、やまがたアグリネットの病害診断防除支援システムや山形県農作物病害虫防除基準などを参考にしてください。

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