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掲載日: 2022年2月16日

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カメムシ対策

カメムシの被害

カメムシは出穂後に水田に侵入し、籾に口針を刺して吸汁します。

吸汁された籾は部分着色米(斑点米)しいなとなり、品質を低下させます。


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斑点米

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斑点米を発生させるカメムシの種類

県内で見られる斑点米を発生させるカメムシ類は35種類です。

特に、アカヒゲホソミドリカスミカメとオオトゲシラホシカメムシの2種が主要種です。

(アカヒゲホソミドリカスミカメは、休耕田や牧草地で生息密度が高まりやすいので注意が必要です。)

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アカヒゲホソミドリカスミカメ

特徴:体長5~6mm
体は緑色で細長く、触角は赤い。
口器が弱く、籾を貫通することができないため、
割れ籾を好んで吸汁し、側部に斑点をつくる。
稲穂の他に、イネ科雑草や牧草の穂を好んで吸汁する。
成虫は飛んで移動する。

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オオトゲシラホシカメムシ

特徴:体長5~6mm
背中に白い紋がある。
口器が籾を貫通することができるため、側部加害が多い。
畦畔際の被害が多い。
稲穂の他に、オオバコ、ヨモギ、イネ科雑草の穂を好んで吸汁する。
成虫は主に歩行で移動する。

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斑点米カメムシ防除対策
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カメムシ対策

1.畦畔等の雑草対策

常日頃から、農道・畦畔等の草刈りを行ってカメムシ類の生息密度を下げます。

(刈り取った草は、畦畔から搬出します。)

出穂2週間前頃に地域ぐるみで一斉に草刈りを行います。

8月中に草刈りを行う場合は、薬剤防除とセットで実施します。

2.休耕田対策

草刈りや耕起を行い除草対策を徹底します。

登録のある薬剤でカメムシを防除します。

3.牧草地対策

牧草栽培農家とよく話し合い、防除対策を講じます。

カメムシの発生が多い場合には、牧草の刈り取り搬出後、水田防除と同時期に防除します。

4.薬剤防除時期

基本防除は穂揃期とその7~10日後の2回です。

7月中の発生が多い場合は、その前の穂孕後期にも補完防除を行います。

基本防除後もカメムシが多く、斑点米の発生が懸念される場合、基本防除の2回目から7~10日後に補完防除を行います。(ただし、散布する薬剤の収穫前使用日数と使用回数に注意)

注意事項

害虫防除に使用する薬剤選定には、山形県農作物病害虫防除基準などを参考にしてください。

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