令和6年度病害虫発生速報第5号(野菜花き共通 オオタバコガ)
オオタバコガの誘殺数が再び増加しています!
早急に圃場を見回り、防除の徹底を!
発生概況及び今後の予報
- 7月5半旬のフェロモントラップ(PT)におけるオオタバコガの誘殺数は、県予察圃場(寒河江市)では100頭(平年:8.5頭)、農業総合研究センター(山形市)では53頭(9か年平均:11.3頭)で、2地点ともに急増している。
- 7月後半の巡回調査(7月22日~7月24日)の結果、きくで寄生が確認された。また、アスパラガスやきゅうり等で幼虫による葉や花への被害が見られている。
- 向こう1か月の気温は高いと予報されており、本種の増殖及び活動が活発になると推測され、被害の増加が懸念される。
防除対策
- 野菜、花き等多くの作物を加害し、果実、花蕾、新芽等の内部に潜り込んで食害するため、圃場をよく見回り、早期発見に努める。特に、収穫時期が近い作物は、加害部位をその周辺部も含めてよく観察する。
- 被害部位(果実、花蕾、新芽等)は内部に幼虫が生息している場合があるので、放置せず適切に処分する。
- 薬剤防除を行う場合は、幼虫の齢期が進むにつれ防除効果が低下するため、若齢幼虫期に、薬液が株全体に十分付着するようていねいに散布する。なお、薬剤抵抗性の出現を防止するため、作用性の異なる薬剤グループで輪用散布を行う。
- 今後も低気圧や台風等の通過に伴い多飛来することがあるので、発生動向に十分注意する。また、圃場内で世代を繰り返すこともあるので、圃場をよく観察する。
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発生速報第5号(野菜花き共通 オオタバコガ)(PDF:293KB)