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令和6年度病害虫発生速報第8号(りんご、もも、なし、かき等 果樹カメムシ類)
果樹カメムシ類の飛来数が急増しています。
園内をこまめに見回り、防除対策の徹底を!
発生概況
- 予察灯における8月3半旬までのクサギカメムシの総誘殺数は、県予察圃場(寒河江市)が59頭(平年:33.7頭)とやや多く、農業総合研究センター(山形市)が148頭(平年:30.2頭)と多い。同様にチャバネアオカメムシの総誘殺数は、県予察圃場が51頭(平年:16.8頭)、農業総合研究センターが38頭(平年:7.8頭)といずれも多く、両種とも7月中旬から誘殺数が急増している。
- 8月後半の巡回調査(8月19~21日)の結果、西洋なしは4地点中3地点(確認地点率75%、平年:45.0%)で、かきは4地点中3地点(確認地点率75%、平年:12.5%)で被害果が確認され、確認地点率が平年よりやや高い。
- 向こう1か月の天候は、気温が高いと予報されており、果樹カメムシ類の活動が活発となり果実への加害が増加すると予想される。
防除対策
- 気温や湿度の高い日に果樹カメムシ類の園内への飛来や吸汁加害が多くなる傾向がある。園内をこまめに見回り、樹上の寄生や被害果の発生に注意する。
- 園内で成幼虫の寄生や卵塊、被害果が確認される場合は、速やかに捕殺や薬剤散布を行う。また、加害は収穫期まで長期間にわたるので、園内の見回りを継続する。
- 台風の通過後に、園内に多飛来する場合があるので注意する。
- 薬剤の選定に当たっては「山形県農作物病害虫防除基準」を参照し、果樹カメムシ類に効果の高い剤で防除を実施する。なお、薬剤抵抗性出現を防止するため、同一系統の薬剤の連用を避ける。
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発生速報第8号(PDF:201KB)