掲載日: 2025年5月8日
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GAP(Good Agricultural Practice:農業生産工程管理)とは、農業生産における各工程(ほ場準備、播種、育苗、病害虫・雑草防除、収穫、出荷調製等)において、農産物の安全性確保や労働者の安全、そして環境保全等に配慮した作業の手順及び農薬・肥料、機械等の取り扱い方法を、あらかじめ「計画」として定め、その計画に基づいて「実践」し、実施状況の「記録」と「点検・評価」を行い、「見直し・改善」を次の「計画」へ反映させていく取組みのことです。「食品安全」、「環境保全」、「労働安全」等の課題を常に改善していくことにより、持続的な農業生産を可能にします。
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GAP の取組みには、「GAP をする」と「GAP 認証をとる」の2つがあります。
より良い農場を目指すために農業者が自主的に取り組むもので、認証取得は関係ありません。チェック項目を定める際の基準として、「やまがたGAP」などを参考にして農場を自己チェックして見直すだけでも、リスク回避、労働環境の改善やムダを省くことができます。
第三者機関の審査により GAP 認証を得ることです。例えば、国際水準GAP(JGAP、ASIAGAP、GLOBALG.A.P.)等があります。この取得によって、その農場が「良い農業」を行っていることが客観的に担保され、流通段階における新しい販路の開拓や先進的農場としての PR 効果が期待されます。
GAPの取組みは、必ずしも直接的な価格上昇につながるものではありません。
GAPの取組みを行うことによって作業の効率化が図られ、さらに安全性が確保されます。その結果として生産性の向上や競争力の強化が図られ、次世代に引き継げる農業経営を構築することができます。
【主なメリット】
山形県では農業を取り巻く課題に対応し、本県農業の持続的な発展を実現するため、令和4年3月に『「やまがた安全・安心」GAP推進運動実施要領』を策定し、GAPの推進に取組んでいます。
「やまがた安全・安心」GAP推進運動の実施項目
関連資料
「やまがた安全・安心」GAP推進運動実施要領(PDF:108KB)
県が策定したGAP(農業生産工程管理)で、「食品安全」、「環境保全」、「労働安全」、「人権保護」、「農場経営管理」の5分野について管理すべきポイント(管理点)と満たすべき基準(適合基準)が設定されています。農産物生産の各工程で適切な時期に点検を行い、改善を図るための取組みです。
「やまがたGAP」はGAPで取り組むべき上記5分野を満たしながらも管理点の数を抑え、取り組みやすい内容となっており、GAPの導入から国際水準GAPへのステップアップに活用できます。
※国際水準GAPガイドライン非準拠。
GAPの導入ツールとして取り組まれたい方は、お近くの農業技術普及課か、農林水産部農業技術環境課(TEL 023-630-2481)にお問い合わせください。
注:「やまがたGAP」第三者認証制度の運用は、令和7年3月31日で終了いたしました。
国際水準GAP(JGAP、ASIAGAP、GLOBAL G.A.P.)認証取得を目指す方に、各種支援を行っております。
(1)各種研修会の開催(国際水準GAP認証取得ガイダンス等)
(2)農業技術普及課職員等によるコンサルタント等の実施
(3)国際水準GAP認証取得支援事業の実施
支援内容の詳細は、農林水産部農業技術環境課(TEL 023-630-2481)にお問い合わせください。
GAPはいきなり認証を目指すのはハードルが高いかもしれません。
農場の整理整頓、作業手順のルール化、事故対応の事前準備など、日常的な取組みから、段階的にステップアップを図っていきましょう。
こちらに案内を掲載いたします。
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