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水稲の省力低コスト栽培

 水稲の規模拡大に伴って、作業の省力化・コスト低減につながる直播栽培や高密度播種苗移植栽培に取り組む事例が増えています。
 直播栽培には、水を張って代かきしてから種子を播く湛水直播と、代かきをしないで乾いた田んぼに直接種子を播く乾田直播があります。湛水直播の一つである、鉄コーティング湛水点播技術は、発芽後の茎数の増加が旺盛で、移植栽培並の収量が確保でき、本県の主要な直播技術となっています。乾田直播は、田んぼが乾いたら4月下旬から播種できるため、雪解けの早い庄内地域を中心に導入されています。こちらは、大型作業機を用いて高速で作業する技術体系が普及しつつあります。
 高密度播種苗移植栽培は、苗箱1箱当たりの播種量を増やし、移植時の苗のかき取り量を減らして移植する方法で、面積当たりの使用苗箱数を減らすことができます。通常の栽培とほぼ同じ管理で育苗にかかる経費が削減できるため、普及拡大が進んでいます。しかし、育苗日数が長くなると通常の場合と比べて苗が老化しやすく初期生育量が確保しにくくなるため、適正な育苗期間で管理し、適期を逃さずに移植する必要があります。
 各栽培技術の特徴を把握し、ご自身の経営に最適な技術の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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