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「GAP」とは、「農業生産工程管理」と訳され、農作物の生産過程で起こりうる事故やトラブルを未然に防ぎ、農業経営全体を適切に管理する手法です。
具体的には、農作業の手順をルールとして定め、点検と改善を繰り返しながら、より安全で安心な農産物を生産する取組です。
例えば、農薬の残留事故防止のため、「農薬散布前に防除計画と最新の使用基準を確認し、散布後は防除記録を必ず行う」といったルールを作成します。栽培期間中は、このルールに従って作業を行い、栽培期間終了後に実施状況を点検します。その際、防除記録の記載漏れなど、不備が見つかった場合にはその原因を分析し、次回改善を図ることで、農産物の安全性を高めていきます。
また、「GAP」は、適切な資材管理によるコスト削減、整理整頓による作業の効率化、そして何よりも労働安全の確保が図られるなど、生産者自身の経営改善ツールとしても非常に有益です。経営改善の必要を感じている方は、是非取り組んでみてください。
詳しくは、山形県農業情報サイト「やまがたアグリネット」の「GAPの取組について」のページをご覧いただくか、県庁の農業技術環境課にお問い合わせください。