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マメコバチは、さくらんぼなど果樹の受粉に大きな役割を果たしています。一方で、近年は果樹園での生息数が急激に減っています。その原因の一つとしては、コナダニなどの寄生虫による影響が考えられます。
今回は、寄生虫の被害を軽減する「繭洗浄」について紹介します。
「繭洗浄」は、マメコバチの繭を取り出して直接ダニを洗い落とす方法です。
まず、巣箱の中の古いヨシ筒を縦に割って繭を取り出します。次に、取り出した繭をザルに入れます。冷水を掛け流しながら、塗装用のハケを使い、ザルに軽くこすりつけるようにしてダニやゴミを洗い落とします。洗浄した繭は、新聞紙の上に広げて乾かし、紙箱などに移して、春まで冷蔵保管します。巣箱への設置は、4月初旬頃に行います。
「繭洗浄」は、ハチが冬眠状態にある寒い時期に行う必要があるため、11月から3月上旬頃までに行います。また、「繭洗浄」を行っても、巣箱に古いヨシ筒があると、そこからダニが寄生するため、ヨシ筒の交換も忘れずに行いましょう。
古いヨシ筒をそのままにするとマメコバチは減るいっぽうです。3年を目安に繭洗浄を行い、定期的にヨシ筒を更新しましょう。