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本県産の切り花ストックは、出荷量と品質の両面で、高い市場評価を得ています。今日は、ストックのハウス管理について紹介します。
ハウスの保温は、外気温が氷点下になる頃を目安に始めましょう。間伸びせずに花穂がつまった高品質なストックを生産するために、施設内の夜温は6℃~8℃を目安にします。この温度を基準に、出荷計画に合った開花となるよう内張りカーテンを使った本格的な保温や加温の開始時期を調整してください。
これからの管理では、ハウスサイドの開閉による温度と湿度の管理が特に重要です。高温で管理すると花穂が間伸びするため、日中は20℃以上にならないようにハウスサイドを開けて換気を十分に行います。朝方にハウス内の温度が急激に上昇すると花穂の間伸びを助長するため、ハウスの換気は早めの時間帯から行うようにします。また、ハウスを閉め切ると施設内の湿度が高まり、灰色かび病などの病害が発生しやすくなります。日中に気温が低くても、定期的に換気して湿度を低下させましょう。