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山菜の代表的な品目であるたらのめは、県内各地で栽培が行われています。ハウスを使った促成栽培では、12月~4月までが出荷時期となります。今日は、たらのめの促成栽培について、圃場で養成した穂木の採取と保管方法、促成ベッドの作成手順について紹介します。
まずは穂木の採取ですが、落葉後の11月頃に行います。来年の穂木養成のために2芽~3芽を残し、のこぎりで水平に切り取り、生育の揃った穂木を10本ずつ束ねます。穂木の保管は、直射日光や風の当たらない小屋等に立てかけて置きます。
次に、促成ベッドの作成手順です。高さ1mの台を作り、この上に幅1.2m、長さ5.4m程度のコンパネを水平に固定します。この上に高さ20cmの枠を作り、ビニールを敷いてプール状にします。そして、促成ベッドの底面から約30cmの高さに、電熱線を互いに触れないよう、一坪当たり200ワットを目安に配線します。更に、それらを覆うため、トンネル支柱を設置し、ビニール、保温資材、遮光資材、サーモスタットを準備します。明日は、促成までの管理について紹介します。