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近年、最上地域や置賜地域を中心に、露地栽培のアスパラガスが増加しています。アスパラガスの収穫終了後は、来年春の収穫に向けて養分を蓄積する重要な時期です。しかし、秋雨等の影響で重要病害である茎枯病が発生しやすくなります。茎枯病は、土壌中の病原菌が茎に感染して発病します。発病すると地上部が早期に黄化し、株全体が枯れ込むため、養分の蓄積ができなくなります。そこで、次の対策を実施して、茎枯病を予防しましょう。
はじめに、発病した茎は抜き取り、袋に入れ、圃場外に持ち出して処分します。
次に薬剤防除の実施では、治療効果のあるものを選定しましょう。アスパラガスは薬液をはじくので、薬剤を散布する際には必ず展着剤を加用し、薬剤をしっかり付着させましょう。
さらに、茎の刈り払い後は圃場外へ搬出し、畦表面をバーナーで火炎焼却します。焼却時間は、畦表面から白煙が少し上る程度の時間としましょう。
このように、収穫終了後の茎枯病対策を徹底し、来年に向け、十分な養分蓄積を図りましょう。