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間もなく柿の収穫時期を迎えます。近年は、気象の変動が大きく、降雹による農作物被害が増えています。秋の降雹被害は10月から11月の発生が多いことから、防雹ネットは、遅くとも10月上旬には設置しましょう。
主力品種である「平核無」の今年の生育は、気温が高く経過したことから、着色の進みはやや遅れていますが、糖度が高く品質の良い果実の収穫が期待されます。今後、平年並みの気象で経過した場合、収穫は10月20日頃から始まると見込まれます。
収穫適期は、果実表面の色を目安に判断しますが、着色の進み方は気象状況や地域、樹勢等で異なるため、収穫が遅れないよう計画的に進めましょう。特に、樹勢が弱い樹や小玉の樹では着色の進みが早い傾向があるので、優先的に収穫します。
収穫に当たっては、園地ごと、樹ごとに着色をよく観察するとともに、JAや各総合支庁農業技術普及課の情報などを参考にしながら、適期収穫に努めましょう。