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「ラ・フランス」の適期収穫

10月は、西洋なし「ラ・フランス」の収穫期となります。「ラ・フランス」は、収穫が早すぎると、香りが少なく食味が低下します。一方で、収穫が遅れると日持ちが悪くなり、果肉障害が発生しやすくなります。そのため、適期に収穫することがとても重要です。
収穫期は、満開後の日数に加え、果実の硬さやデンプンの抜け具合といった果実品質に、気象状況などを加味して、総合的に判断します。
今年の果実品質は、高温のためデンプンの蓄積量が多いことに加え、7月の少雨で果実肥大が緩慢で、果実が硬い傾向です。そのため、例年よりも収穫期が遅れることが想定されます。
JAや各総合支庁の農業技術普及課では、地域ごとの果実品質を調査し、収穫適期を判定しています。また、園芸農業研究所では、定期的に調査を実施し、県の農業情報ホームページ「やまがたアグリネット」に調査結果を掲載しています。園地ごとに生育は異なるため、それらの情報を参考にして、自園地の収穫期を決めましょう。
また、今年はシンクイムシ類の発生が例年よりも多い傾向です。収穫時には、病虫害の被害果実が混入しないよう十分注意しながら、適期に収穫し、おいしい「ラ・フランス」を全国の消費者に届けましょう。

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