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家畜の「夏バテ」は、真夏よりも朝夕の気温が下がる九月に多く現れる傾向にあります。
今年は6月から高温が続いており、家畜にも例年以上に暑熱ストレスが蓄積していると考えられます。「夏バテ」は、家畜の生産性の低下や疾病の原因となりますので、次の二つの対策に取り組みましょう。
一つ目は飼料を十分に食べさせることです。嗜好性や消化性が良く、栄養バランスが整ったものを給与しましょう。粗飼料については、家畜が食べやすいように、長さを短めに細断して給与することも効果があります。更に、給与回数を増やしたり、早朝や夕方の涼しい時間帯の給与も効果的です。
二つ目は給水です。新鮮で冷たい水を十分に与えることが大切ですので、給水設備の清掃・点検を徹底しましょう。
なお、給与した飼料の食べ残しが多い場合は、体調を崩している可能性がありますので、すぐに体温を測り、状況に応じて獣医師の診察を受けましょう。
朝夕の個体観察を入念に行い、「夏バテ」している家畜を早く発見し、一日も早い回復に努めましょう。