閉じる

ホーム > 農業一口メモ > 果樹園の施肥

ここから本文です。

果樹園の施肥

 果樹の品質や収量を上げるためには、今年のうちに樹に貯蔵養分を十分蓄えるよう施肥を行って、来年の春先の生育を良くすることが重要です。
 そのため、果樹の基肥は、根が活動している9月中に施用し、肥料成分を吸収させるようにします。
 特に、さくらんぼは発芽から収穫までの期間が短く、貯蔵養分の量が少ないと初期生育が劣るので、適期に施肥し、しっかりと肥料を効かせることが重要です。今年は、礼肥の後の雨が極端に少なく、肥料が樹体に吸収されにくかったため、樹勢が弱い樹では前年よりも多めに施肥し、しっかり灌水を行いましょう。
 なお、有機質主体の肥料を用いる場合は、化成肥料と比べて、根が肥料成分を吸収するまで時間がかかるため、2週間程度早めに施用します。
 肥料は、園地全体に均一に散布するのではなく、基準となる施肥量に、植え付け本数や樹勢、着果量などを考慮して、樹1本ずつ加減しながら施用することが重要です。
 また、事前に堆肥を施用した場合は、堆肥由来の肥料成分量を考慮し、施肥量を調整しましょう。

農業一口メモ一覧へ

バナー広告